「少し休憩しませんか」この中で誰よりも休息を嫌いそうな延岡が言った。会議が始まって約一時間半、関係省庁の主張が出揃い、停滞気味だったので湯河も応じた。坂木と絹田、生駒はさっさと部屋を出てしまった。「湯河さん、ちょっといいですか」湯河の返事を待たずに延岡は出入口に向かった。廊下に出ると、会話が聞こえない程度の距離を置いて三人が電話している。湯河は、廊下を歩く延岡に続いた。財務省の参事官は、自販機で缶コーヒーを二本買うと、廊下の突き当たりの扉を開いて非常階段に出た。

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