中野剛志氏の経済分析は、月並みなエコノミストとは異なり、政治と歴史のダイナミズムの中に経済を位置付けるところに特徴がある。『資本主義の預言者たち』で中野氏は、〈各国の経済を正常化するためには、新たな世界経済秩序の構築が必要である。しかし、第二次大戦後のアメリカのように、世界秩序を安定化し、新たな経済システムや国際ルールを設定することができる圧倒的なスーパー・パワーは、もはや存在しない。その一方で、各国のナショナリズムは、未曾有の経済危機により、排外的・自国中心的なものに先鋭化しやすくなっている。世界の新秩序を構築する上で不可欠な国際協調が、難しくなっているのである。それゆえ、世界経済の困難は、これまでになく長期にわたる可能性がある〉と強調する。

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