記事一覧:特集10409

  • 特集 Part3
    【Column】 「デザイン利権」は蜜の味 汚職官僚らの稼ぎの手口

    2015年09月05日号  

    公安警察の「発明王」の正体は、特許を使って金もうけをする腐敗官僚だった──。習近平体制が突き進めている反腐敗キャンペーン。中央紀律検査委員会が政府高官たちや軍関係者の汚職などを取り調べる過程で、日本人の常識では思いも寄らぬ商売のネタが浮き彫りになっている。

  • 特集 Part4
    創業9年で時価総額1兆円! 世界に羽ばたく“ドローン王”

    2015年09月05日号  

    フランク・ウォン──。来年にも中国を代表する起業家、そして富豪として、この若者の一挙手一投足に注目が集まっているはずだ。フランク・ウォンが率いるのは大疆創新(DJI)。リモコンで操作するドローン(多軸の無人飛行機)の開発・製造会社として、世界シェア7割を握っている。売上高は10億ドル(1200億円)を超えたといわれ、創業9年で時価総額は1兆円超と評価されている。

  • 特集 Part5
    繰り返される興隆と衰亡 「中国の夢」は果たされるのか

    2015年09月05日号  

    「彼は現代の張湯だ。必ず中国を良い方向に導いてくれる」。中国西部の古都、陝西省西安市の街角で出会った中国人の学生が、そう誇らしげに話していた。張湯は、西安(長安)に都を置いた前漢代(紀元前202~後8年)の政治家だ。厳格に法律を執行した酷吏として知られ、腐敗官僚に恐れられた。最高権力者だった武帝の寵愛を受け、その権力は時の首相をも上回ったという。

  • 特集 Part4
    国家権力背に世界を買い漁る 爆進・中国急成長企業の秘密

    2015年09月05日号  

    ウォルドルフは今後、外交団の拠点として利用しない──。米AP通信によると、米国務省は、毎年9月に開かれる国連総会で、長年利用してきた米ニューヨークの高級ホテル「ウォルドルフ・アストリア・ニューヨーク」を今後、一切利用しないとの判断を下したという。ここは米大統領のバラク・オバマをはじめとした歴代大統領のほか、首相の安倍晋三も昨年9月の国連総会出席の際に宿泊した老舗ホテルだ。

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記者の目

  • 編集部 重石岳史

    富裕層は健康への投資も抜かりない

     今回の特集で、数年前に知り合った富裕層の方々と久しぶりに再会しました。コロナ禍を経て資産を減らした人もいれば増やした人もいて、不謹慎かもしれませんが、その各人各様のエピソードがなかなか興味深い。プライベートバンカーや税理士、資産家仲間など、彼らの周りにはさまざまなプロがおり、そこからもたらされる情報で「もうけた」「損した」と話題は尽きません。
     富裕層といっても資産の中身は千差万別ですし、お金の使い道も人それぞれ。ただし必ず共通の話題となるのが健康です。高額サプリメントなどに皆詳しく、健康への投資も抜かりないようです。数年後にまた再会したとき、その投資効果が分かるかもしれません。

  • 副編集長 大矢博之

    時代のトレンドを反映していた高額納税者公示制度

     かつて5月の風物詩といえば長者番付でした。高額納税者の氏名や住所が税務署に掲示されるという、個人情報保護の意識が浸透した今となっては信じられないような制度があったのです。
     子供の頃の私も、長者番付の記事はひそかな楽しみ。芸能人や文化人の番付を見て、とんねるずの2人で差があるのはなぜなんだろうと疑問に思ったり、「ドラゴンクエスト」生みの親の堀井雄二さんの番付入りに、「これからはゲームの時代だ」と想像を膨らませたりしていました。
     時代のトレンドを反映していた長者番付。今も存続していたならば、ユーチューバーなども番付入りしていたのでしょうか。絶対に無理だとは分かっていますが、復活してほしい制度です。

最新号の案内2024年5月25日号

表紙

特集億万長者 カネを生む知恵

日本国民の実質賃金がマイナスとなる中、純金融資産1億円以上の富裕層は約150万世帯に達するとされ、拡大を続けている。歴史的な円安や金利上昇局面において、彼らは資産をいかに生み出し、守っているのか。億万長者のお金事情に迫る。

特集2石油ムラ 大異変

2代続けてのセクハラでENEOSホールディングスは、旧日本石油出身者から旧東燃出身者へトップが代わった。出光興産のトップ人事では非主流派の起用も取り沙汰される。コスモエネルギーホールディングスは、異例の資本提携に踏み切った。石油元売り業界は…