記事一覧:出口治明の提言:日本の優先順位21件
-
出口治明の提言:日本の優先順位
2040年の日本では高齢化が大都市部を直撃する
2013年4月2日国立社会保障・人口問題研究所は3月27日、2040年までを睨んだ日本の地域別の将来人口推計を行った結果を公表した。わが国の高齢化のスピードには凄まじいものがあるが、公表資料の内容を子細に見てみると、問題点がよく分かる。
-
出口治明の提言:日本の優先順位
就職活動は大学卒業後に、官民ともTOEFL採用 これが構造改革の第1歩ではないか
2013年3月19日新聞の紙面は、連日、アベノミクスやTPP関係の記事で埋め尽くされているが、公務員改革や大学改革についても、先日、キラリと光る原石のようなうれしい記事を見つけたので、それを展開させてみた。
-
出口治明の提言:日本の優先順位
アベノミクスで経済政策は理論から実践の段階へ 政府は学者や官僚より現場の経営者の声に耳を傾けよ
2013年1月29日政府・日銀が「物価上昇率目標として2%を明記し、金融緩和を続ける」とする共同声明を発表した。今、為すべきことは、未踏の領域に踏み込んだ日銀の営為を、通貨への信認が棄損されないかどうか注意深く見守り、その効果を丹念に検証していくことに尽きるのではないか。
-
出口治明の提言:日本の優先順位
地政学から領土問題を考える
2012年9月25日もうかれこれ半世紀近く前の話になるが、大学の原書購読の時間に、高坂正堯先生に、地政学を教えていただいた記憶がある。領土問題を巡る昨今の報道を眺めているうちに、先生の教えを思い出した。
-
出口治明の提言:日本の優先順位
ロンドンオリンピックのメダル数と 人口・GDPの関係に見る各国の国情
2012年8月21日ロンドンオリンピックが閉幕した。総メダル数トップ10の各国は、人口やGDPに大きな違いがある。各国が人口何人に対して、1個のメダルを獲得したか、人口をメダル数で割ってみるとどうなるか。
-
出口治明の提言:日本の優先順位
政府の「日本再生戦略(案)」は、なぜ不人気なのか
2012年7月24日政府は7月11日、「日本再生戦略(案)」を取りまとめた。2020年までのわが国の進むべき道を明らかにした重要な戦略だ。しかしメディアの取り扱いは冷淡で、一向に議論が盛り上がる気配が感じられない。なぜ不人気なのだろうか。
-
出口治明の提言:日本の優先順位
リーダーシップを考える――「思い」「共感力」「統率力」の3つが必要不可欠
2012年7月10日野田首相、谷垣総裁、橋下市長など、わが国の政治リーダーの立ち居振る舞いを巡って、リーダー論が姦しい。そこで、今回はリーダーシップについて考えてみたい。
-
出口治明の提言:日本の優先順位
自殺を減らすために、私たちは何を為すべきか
2012年6月26日前回のコラムで、シングルペアレントの困窮対策が焦眉の急である旨を述べた。実は、わが国はもう1つ、喫緊の課題を抱えている。それは、年間で3万人を下らない自殺対策の問題である。今回は、この問題を取り上げてみたい。
-
出口治明の提言:日本の優先順位
孤住から混住へ――人口減少社会への処方箋「コレクティブハウス」のメリット
2012年6月12日わが国では1人で暮らす「孤住」が最大のグループとなってしまったが、この不自然な生活様式は、人間を少しずつむしばんでいくのではないだろうか。では、どうすればいいのか。1つの解は、コレクティブハウスであると考える。
-
出口治明の提言:日本の優先順位
少子高齢化時代の社会保障の在り方を考える ――改革を「世代間対立」にしないために
2012年5月29日わが国では、1961年に国民皆年金、国民皆保険制度が完成した。当時と今とを比べると、平均寿命の伸長に伴い、年金支給・高齢者医療サービス支給期間は実に男子が3.25倍、女子が2.45倍に伸びた。また、勤労世代1人あたりの負担は、制度設計時の3.95倍まで増大している。
-
出口治明の提言:日本の優先順位
放棄された郵政完全民営化路線 小泉改革とはいったい何だったのか
2012年5月15日4月27日、与野党の合意の下に改正郵政民営化法が成立し、小泉郵政改革は、その終焉を迎えたように思われる。なぜかと言えば、改革の中心であったゆうちょ銀行とかんぽ生命保険の完全民営化路線がほぼ放棄されたように見えるからである。
-
出口治明の提言:日本の優先順位
「一票の格差」は早急に是正されるべきだ
2012年5月8日朝日新聞(5月3日朝刊)の世論調査によると、「一票の格差」が解消されずに総選挙をすることについて、「してもよい」を「するべきではない」が大きく上回った。改めて、市民の常識が健全であることが、裏付けられたように思われる。
-
出口治明の提言:日本の優先順位
社会保障改革を考える視点――わが国の制度の原点はどこにあったか
2012年4月24日およそどのような制度・仕組みであれ、抜本的な改革を行う上では、そもそもの原点に立ち戻って考えてみることが、最も有効な方法である。今回は社会保障改革を考える視点について考察してみたい。
-
出口治明の提言:日本の優先順位
世界第6位だが、アジアでは3番手 都市競争力ランキングから浮かび上がる東京の課題
2012年4月17日英誌エコノミストの調査部門とアメリカのシティグループが世界120都市の競争力レポートを発表した。東京は、総合ランキングで6位に入ったが、同じ東アジア経済圏に属するシンガポールや香港は東京より上位にランクされている。
-
出口治明の提言:日本の優先順位
読書のすすめ――本から学ぶことの効用と古典の重要性
2012年4月10日前回、人間は「人から学ぶ」「本から学ぶ」「旅から学ぶ」以外に学ぶ方法を持たないと指摘した。自分自身、この中では「本から学ぶ」ウェイトが一番高かったような気がする。そこで、今回は、本から学ぶことの効用、即ち「読書のすすめ」について私見を述べてみたい。
-
出口治明の提言:日本の優先順位
新社会人の君へ。 まずは家を出ること!
2012年4月3日桜の季節が巡ってきた。今年もたくさんの新社会人が誕生する。ところで、社会人になるとはどういうことなのだろうか。原点に戻って考えてみよう。
-
出口治明の提言:日本の優先順位
年金2000億円消失問題の本質は何か
2012年2月28日先日、AIJ投資顧問会社が運用受託していた約2000億円の資金が消失していることが判明した。AIJの顧客の大半は、地域の中小企業が作る厚生年金基金とされ、直接の被害者は中小企業の従業員だ。なぜこのような事件が起きたのか。そして、再発を防ぐには何をすればいいのだろうか。
-
出口治明の提言:日本の優先順位
日本の観光産業は 大きな可能性を秘めている
2012年2月21日財政赤字や少子高齢化など日本には問題が山積みだが、大いなるポテンシャルのある産業もある。それは観光である。本来の観光資源と比較すると、現在の外国からの観光客は圧倒的に少ない。カギは産業のシステム化である。
-
出口治明の提言:日本の優先順位
31年ぶりの貿易赤字への転落は どのような警鐘を鳴らしているのか
2012年2月14日先日の財務省の発表により日本は、昨年31年ぶりの貿易赤字に転落したことが明らかになった。経常収支が黒字基調であり、貿易収支の赤字は当面大きな問題とは言えないだろう。ただし、これは単年度に限った話である。将来に向けた日本の課題の多くが、今回のデータから読み取れる。
-
出口治明の提言:日本の優先順位
データを見れば人口減少の深刻さは自明。 なぜ人口を増やす政策を総動員しないのか
2012年2月7日今回発表された「日本の将来人口推計」の結果を見ても明らかだが、日本はこれから人口半減社会を迎える。このような状況で、なぜ人口を増やす政策を総動員しないのか。現実を直視すれば、これは議論の余地はない。