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3月29日号
[990円]

今週の週刊ダイヤモンド25年3月29日号[990円]

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特集 階級社会の不幸

日本の格差問題が「岐路」に立っている。不十分な賃上げと、非正規雇用の固定が、日本を衰退の道へ導こうとしているのだ。その元凶は、もうかってもため込み、賃上げも人的投資も国内投資も怠った大企業にある。中でも最も割を食ったのが氷河期世代だ。大企業に入っても四半世紀前の部課長の給料を超えられず、正社員になれなかった非正規雇用はそのポジションを固定化させる。貧困放置国家ニッポンに未来はあるのか。

ココが見どころ

氷河期世代の平均年収が、逃げ切り世代より「84万円」少ない上に、税・社会保険料の負担増でさらに「手取り減」の悲劇

『週刊ダイヤモンド』3月29日号の第1特集は「階級社会の不幸」です。日本の格差問題が岐路に立っています。不十分な賃上げと、非正規雇用の固定が、日本を衰退の道へ導こうとしています。元凶はもうかってもため込み、賃上げも人的投資も国内投資も怠った大企業にあります。中でも割を食ったのが就職氷河期世代です。特集では「貧しい国家」に成り下がりつつある日本の実態に迫ります。

目次

25年3月29日号

  • 【特集】

  • 大企業による収奪が招く
  • 階級社会の不幸


  • 「Part 1」 収奪的国家が生んだ「貧しい日本人」

  • (Interview)生産性が3割アップしても賃金が上がらない本当の理由 河野龍太郎●BNPパリバ証券経済調査本部長チーフエコノミスト
  • スキマバイト急成長の「光と影」 タイミー大量規約変更の試練
  • 非正規と中流貧民が現役を埋め尽くす! 階級化する「貧困放置国家」


  • 「Part 2」 賃上げ狂騒曲 ケーススタディで見せる企業内格差

  • (商社)窓際族で年収3000万円まで登場!? “勝ち組”シニアの高待遇
  • (日産・ホンダ)過去10年!年収1億超え幹部を全公開 ホンダより日産が高年収の訳
  • (メガバンク)日銀利上げが高賃上げの追い風に ついに「役職定年」が消える!?


  • 「Part 3」 氷河期世代の憤怒

  • 就職も収入も貯金も年金も苦しい 氷河期七つの「絶望格差」
  • 厚労省データで露呈した残酷な事実! 大企業が冷遇するロスジェネ
  • 年収1000万円の手取りは76万円減! 氷河期世代の残酷「手取り格差」 深田晶恵●ファイナンシャルプランナー(CFP)
  • (Interview)気鋭の東大教授2人が語る処方箋 就職氷河期世代「残酷格差」救えるか 近藤絢子●東京大学社会科学研究所教授 玄田有史●東京大学社会科学研究所教授


  • 「Part 4」 5世代の損得は? 主要100社年収比較

  • 団塊、バブル、就職氷河期、ゆとり… 大企業「負け組」世代は?


  • 【特集2】

  • 大学3年生が選んだ
  • 就職人気企業ランキング2025年春


  • 「News」

  • (Close Up)ソーシャルレンディング最大手で内紛勃発 クラウドバンク社長解任の真相


  • 【特別インタビュー】

  • 単独成長でレゾナックから独立へ 新規上場がまずは大目標 福田浩嗣●クラサスケミカル社長


  • 「ウォール・ストリート・ジャーナル発」

  • トランプ氏は「清算主義」に傾いているのか


  • 「政策マーケットラボ」

  • 25年度予算案「29年ぶり国会修正」 “財務省最強伝説”は遠い昔
  • 森信茂樹●東京財団政策研究所研究主幹
  • トランプ政策が招く「高ボラ」相場は優良株投資のチャンス、注目業界は?
  • 小林千紗●UBS SuMi TRUSTウェルス・マネジメント ジャパン・エクイティ ストラテジスト


  • 「Data」

  • (数字は語る)
  • 27万9274人 2023年度の外国人留学生数●川口大司


  • 【連載・コラム】

  • 池上彰と増田ユリヤの世界最前線
  • 渡部潤一/大人のための最先端理科
  • 牧野 洋/Key Wordで世界を読む
  • 菅 義偉/官邸の決断
  • 井手ゆきえ/カラダご医見番
  • 深堀圭一郎のゴルフIQを高めよう!
  • Book Reviews/佐藤 優/知を磨く読書
  • Book Reviews/オフタイムの楽しみ
  • Book Reviews/目利きのお気に入り
  • Book Reviews/ビジネス書ベストセラー
  • 後藤謙次/永田町ライヴ!
  • From Readers From Editors
  • 世界遺産を撮る


  • 特別広告企画(人流データ解析の活用)

  • This is.(JT)

次号予告

2025年4月5日号

特集儲かる農業2025

※特集タイトルや内容は、変わることがあります。

定期購読のご案内

記者の目

  • 副編集長 大矢博之

    個人にはどうしようもない就職氷河期世代の不遇

     就職氷河期の後期世代です。ですが、自分は運が良かった。大学で1年留年した上に、理系だったため大学院へ進学。この3年間のズレのおかげで、就職の最悪期を回避できました。
    「おまえらは運が悪い。1年後なら就活はもっと楽だろう」。当時の就職セミナーの講師の言葉を今も覚えています。事実、前の職場では後から入社してきた後輩の人数が、年々増えていきました。
     景気動向や企業の採用減は個人にはどうしようもありません。自己責任や時代のせいにするのは救いがなさ過ぎます。特集の取材で改めて、氷河期世代の不遇っぷりを実感しました。生まれた年が違えば、どんな人生になっていたのだろうか。釈然としない気持ちが残っています。

  • 編集長 浅島亮子

    市販は残り2号!表紙も「歌舞伎町風」から大刷新

    「週刊ダイヤモンド」が書店でお買い求めいただけるのも、今号を含めてあと2号となりました。弊誌は4月より、30年ぶりに大刷新。装いも新たに、定期購読を前提とした「サブスク雑誌」として生まれ変わります。
     先日、リニューアル後の新雑誌のデザインが上がってきました。ロゴも表紙もコンテンツも、劇的に変わります。あるデザイナーに「歌舞伎町風」と評された原色カラーの表紙は、通勤バッグに収納しラグジュアリーな雰囲気になります。
     かといって、コンテンツをおとなしくするつもりはありません。データで迫る・忖度なしで迫る・企業産業の深淵に迫るをスローガンに、企業産業記事を拡充してまいります。ご期待ください!

先週号の案内25年3月22日号

表紙

特集ルール大改正! 保険大激変

保険業界は今、大激変期の真っただ中にある。きっかけは旧ビッグモーター問題など、損害保険各社の不適切な保険販売だ。保険業法や各種ルールの改正は生命保険にも波及しており、業界全体を揺るがす大波となって押し寄せている。大激変の最前線をレポートする…

特集2あなたの年金は? 損得徹底検証

2024年の財政検証を受けた公的年金の改革案が厚生労働省から示された。この改革によって個人の受取額は増えるのか、減るのか。企業の負担や働き方はどう変わるのか。年金の仕組みや改革による損得をQ&Aや年金額の試算などを交え、徹底検証する。