記事一覧:特集10409

  • 特集
    広告戦争

    2015年07月11日号  

    世界17兆円、日本1兆円という巨大なデジタル広告市場。グーグルやフェイスブックといった巨大IT企業のみならず、広がり続けるデジタル空間には、その人脈と金脈の匂いを嗅ぎ付けた、新興ベンチャーが雨後のたけのこのように出現している。ブラックボックスの中でしのぎを削り、強かに生き抜く企業たちの素顔に迫った。

  • 特集 Part2
    資生堂の死角突いた異端児

    2015年07月11日号  

    巨額のテレビCM予算を抱えるコスメ界の王者をどう出し抜くか。日本市場でははるかに小さなロレアルパリで働く異端のデジタルマーケターの知略と戦略を追った。

  • 特集 Part2
    【Column】 ビール業界に迫る広告規制 デジタルに懸けるキリンの本気

    2015年07月11日号  

    「5連勤お疲れさまです! 一番搾りが癒やしになれれば嬉しいです♪ カンパーイ!」飲料大手キリンホールディングスのデジタルマーケティング部の社員は毎晩欠かさず、「一番搾り」など自社ビールで晩酌している人をツイッター上のコメントで見つけると、公式アカウントから「カンパイ!」の声を掛けにいっている。

  • 特集 Part7
    寡占化する世界のデジタル広告市場

    2015年07月11日号  

    米国で誕生したボードゲーム「モノポリー(独占)」。すごろくのようなマス目上の不動産を少しずつ買い占めて多額のレンタル料を徴収し、最終的に他のプレーヤーを全て破産に追い込むゲームだ。世界のデジタル広告市場をこれに例えれば、モバイル時代の王者フェイスブック、それを追うグーグルという、いずれも米国の巨大プラットフォーマーがマス目を占拠し、勝敗を決めつつある風景が浮かび上がる。

  • 特集 Part2
    データで分かる デジタル広告シフトのなぜ

    2015年07月11日号  

    デジタル広告が注目を集める背景には、スマートフォン普及によるインターネット利用時間の増加に加え、大画面化や通信高速化で動画広告が浸透していることがある。

  • 特集 Part5
    【Column】 米国では7000億円超? 増殖するデジタル広告詐欺

    2015年07月11日号  

    高級自動車ブランドのメルセデス・ベンツがオンライン上で展開した広告キャンペーンは、その半分以上を架空のユーザーが視聴していた──? 昨年5月、英「フィナンシャル・タイムズ」に掲載された1本の記事は、日本を上回るペースで市場を拡大させている欧米のデジタル広告業界に思い切り冷や水を浴びせるほどの破壊力があった。

  • 特集 Part5
    富裕層が好きな番組はテレ東 新指標が明かす視聴者の実像

    2015年07月11日号  

    NHKの朝の連ドラを見ている女性は50歳以上ばかり──。今、テレビ番組の視聴率を独自に計測する企業が続々と現れている。その一つがベンチャーのスイッチ・メディア・ラボである。強みは、関東1都6県の約2000世帯の視聴データを秒単位で収集していることだ。

  • 特集 Part1
    年間1兆円の果実は誰の手に? デジタル広告産業“カオス”の全貌

    2015年07月11日号  

    日本のインターネット広告費は、2014年に初めて1兆円を超えた(電通調べ)。新聞・雑誌・ラジオの広告費の合計をとうに追い抜き、将来的には約2兆円のテレビ広告を抜くとみられている。とはいえデジタル広告業界には新旧プレイヤーを織り交ぜた複雑な商流が絡み合い、その業界構造を把握することすら簡単ではない。それをひもとく上で、業界人が手放さない「地図」がある。それが10年に米コンサルティング会社のLUMA Partners社が発表した「カオスマップ」だ。毎年更新されている上、今では日本版を含め複数版が広まっている。

  • 特集 Part1
    デジタル広告の巨人フェイスブック 「いいね!」帝国、日本市場の大誤算

    2015年07月11日号  

    6月下旬、東京・六本木にある米フェイスブックのオフィス。世界14億人のユーザーをつなぐネットワークを支えるIT企業の日本拠点だ。明るく開放的なフロアでは「オープン&コネクテッド」という社是の下で約70人が働いていたが、彼らにはどうしてもオープンにできない秘密があった。オキシジェン──。英語で酸素を意味するこの単語は、水面下で交渉中のある重大なプロジェクトに付けられたコードネームなのだ。それは、ずばり日本最大の顧客数を誇る通信キャリア、NTTドコモとの包括的な業務提携だ。

  • 特集 Part3
    図解 これで全て分かる 最先端! デジタル広告用語集

    2015年07月11日号  

  • 特集 Part3
    【Column】 追い掛け回すなら世界最強 仏クリテオのターゲット力

    2015年07月11日号  

    世界一級のエンジニア集団を抱える米グーグルですらうなるテクノロジー企業がフランスにある。リターゲティングの代表格・クリテオだ。リターゲティングとは、ある広告主のウェブサイトにアクセスしたことのあるユーザーに対し、ひたすら関連広告を表示する、アドテクの手法の一つだ。

  • 特集 Part3
    0.1秒で世界の広告を売買! 金融化する広告テクノロジー

    2015年07月11日号  

    起業家・本田謙CEO、元グーグル・佐藤裕介COO、元ヤフー・明石信之CTO。米国生まれの広告取引システムを迎え撃つ、日の丸テクノロジー企業の物語に迫る。

  • 特集 Part5
    みなさんテレビCMって効果あるんですか? ─業界ビッグスリーが語る視聴率の真実─

    2015年07月11日号  

    「デジタル広告時代に入り、テレビCMの効果はあるのか」。そんな広告主の疑問に、ヤフー、グーグル、電通のキーマン3人が答えた。

  • 特集 Part4
    モバイルで嫌われる広告 クリエイティブに力はあるか?

    2015年07月11日号  

    テレビCMですら録画してスキップする人が増えた時代。狭いモバイルの画面の中で付いて回るバナー広告なら、なおさら嫌われ者だ。デジタルの世界で闘う広告クリエイターを追った

  • 特集 Part4
    【Column】 おいしく見せるのはお手のモノ! シズル屋の驚くべき職人芸

    2015年07月11日号  

    とろ~りとしたクリームが、ゆっくりゼリーの上を流れる。そんなデザートのテレビCMをぼんやりと眺めているだけで食欲を刺激され、思わずコンビニに走る──。思わず食べたくなる音や絵といったクリエイティブの威力は、まさにテレビCMならでは。その制作の裏側には、広告業界内で「シズル屋」と呼ばれる職人の技が隠されている。

  • 特集 Part4
    【Column】 自動売買の引き金となるか? テレビCMの「2016年問題」

    2015年07月11日号  

    依然として絶大な影響力を誇るテレビCM。だが、その生態系をいよいよ破壊しかねない“時限爆弾”が存在するのをご存じだろうか。テレビCM制作業界の「2016年問題」(横山隆治・デジタルインテリジェンス代表取締役)である。

  • 特集 Part6
    【Column】 「やめられない止まらない」 ステマ記事氾濫の裏事情

    2015年07月11日号  

    「女子のすっぴん顔に男性はどのような印象を持つのか」。女性向け総合サイト「マイナビウーマン」に今年4月に掲載された何げない記事。サイト会員の意識調査から「男性は女性がメイクを落としたときに『目の大きさ』に衝撃を受ける」という調査結果を掲載していた。対策としては「まつげが濃ければすっぴんでも大丈夫」と結論付けている。

  • 特集 Part6
    人工知能が生み出す 新しいメディアと“金の卵”

    2015年07月11日号  

    昨年12月、国内約450万人の月間ユーザーを抱える人気ニュースアプリ「スマートニュース」のオフィス内では、数学者の森田真生氏を招いたクリスマス講演会が開かれていた。そこでは天才数学者、アラン・チューリング(1912~54年)の功績や人生について、エンジニアやマーケティング担当者らが熱心に耳を傾けていた。

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記者の目

  • 副編集長 名古屋和希

    ソニーが見せた物言う株主対応の“お手本”

     物言う株主(アクティビスト)の存在感が増し、企業対アクティビストの攻防を取材することが多くなりました。ただし、企業の多くが、物言う株主の要求にたじたじとなる場面を見掛けることが少なくありません。
     アクティビスト対応の〝お手本〟といえるのが、ソニーグループです。2019年に米投資ファンドに半導体事業の分離を求められたソニーは、分離案を拒絶。半導体事業を中核に位置付けた成長戦略を打ち出し、投資家の理解を勝ち取っていったのです。
     結局、ソニーは「有言実行」を果たし、企業価値を高めました。アクティビスト対応の本質は、投資家と対話し、説得していくことなのです。ソニーの教訓は示唆に富みます。

  • 編集部 猪股修平

    入社して早3カ月、新参記者として山を登り続けたい。

     どうやら編集部内で私が最年少らしい。9月に仲間入りをして、気付けば師走になりました。至らぬ点を「若いから挽回できる」と言い訳もしていられません。
     末っ子でひよっこ、ならばとっとこ駆け回って頑張ろう。と思って、三歩進んで二歩、いや、二・五歩下がっている……。一進一退で社内外の皆さまにご指導をいただく毎日です。
     初めて特集に携わりましたが、年末年始にかけてさらにヤマ場があります。今はまだ右も左も分からず「そこに山があるから登る」との心持ちです。いずれは「この山を登ってみせよう」と狙えるくらい、果敢に特集を組みたいです。滑落しないよう、クライマーズハイには気を付けつつ。

最新号の案内2023年12月16日号

表紙

特集ソニー・ホンダの逆襲

ソニーグループとホンダは、尖った商品を次々と世に送り出し成長してきたが、近年は、消費者を驚かせるようなヒット商品を生み出せていない。両社は、次なる成長のために〝唯我独尊〟の姿勢を改め、電気自動車(EV)の共同開発に乗り出した。本特集は、EV…

特集2家族が恨み骨髄 絶対やってはいけない 「相続の不始末」 生前贈与・不動産・遺言書・終活

人間誰しも、自分の死後に残した家族から恨まれたくないはず。しかし、相続で準備や配慮の不足があれば、死を悼む家族の気持ちは簡単に恨みへと変わってしまう。節税対策だけでは見誤る、絶対やってはいけない「相続の不始末」を見ていこう。