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●田中康夫の入院

田中さんは膀胱と前立腺をとって小腸の一部で膀胱をつくる手術で年末から年始にかけて入院してたんだよね。ちょっと痩せたかな?
そう、6時間の大手術。小腸を60cm切って、新しい膀胱を元の場所に設けたんだ。7キロぐらい痩せたよ。詳しくは、入院中の日記を読んでみてね。
(http://www.pref.nagano.jp/hisyo/governor/bladder4.htm)
以前TVでSMAPの中居くんと痩せる約束をしてたからよかったじゃない(笑)。とはいえ、大手術だから大変だろうと思って心配してたんだ。
ありがとう。普通は3ヶ月入院するらしいけど、憎まれっ子世に憚るで、3週間で退院。翌日から午前8時から夜の12時過ぎまで、予算査定の日々だよ。あちらの機能も回復に半年から一年と言われてたんだけど、さっきトイレに行ったら、なにやら結構元気でさ。もうラスプーチンだねホントに(笑)。
「噂の真相」はもうすぐ休刊するけど、ペログリはまだまだ続くというわけだ(笑)。そういえば、「ぺログリ日記」で日々の動静を公開してるから、交通費の支給に関して問題があったこともすぐわかっちゃうという透明度(笑)。まさに究極の情報公開だね。
あはは、小坂憲次代議士が株主で縁戚の小坂健介社長が率いる「信濃毎日新聞」の猪股征一編集局長と、「朝日新聞」長野総局の伊沢紘樹局長が、この件については殊更に熱心でね。県の規定に従って支払われている出張時の交通費を、より透明にせよ、と助言して下さるんだけど、その根拠が「噂の眞相」の「ペログリ日記」に記された行動と違うじゃないか、というレベル。実はW嬢と食事をしたと書いてる中にも、「新米」や「麻非」の経営幹部や編集幹部と会ってる場合がある。日記に書かない条件で是非、意見交換したい、と不透明な要請を先方がしてきたのを慮って(笑)。正直に全て明かしましょうか、と言っているんだけどさ。で、県議会の旧県政会は年間2億円近い政務調査費で、女房子供知人に毎月7万8000円を支払い、戸倉上山田温泉で100万円も税金を用いて、コンパニオンと楽しい時間を過ごしたの。包括外部監査人が指摘したんだけど、「信毎」や「朝日」は不思議と記事が小さいんだなぁ。これが東京では開明的メディアと思われている2媒体の真実。
そういえば、自民党の山崎拓の対立候補だった民主党の古賀潤一郎を田中さんが小沢一郎と一緒に応援に行って、当選したのはよかったものの、学歴詐称がバレて騒ぎになったのはまずかった。そもそも学歴なんてどうでもいいんだし、詐称がバレたらバレたですぐ謝ればいいのに、自らアメリカまで調査に行くと称して、ますます火に油を注ぐ始末。トホホって感じだね。
でも、政治学を専攻していた筈の安倍晋三も南カリフォルニア大学の外国人向け語学コース(笑)。小泉ワンワン純一郎も、ロンドン大学で学んだ英語の発音は素晴らしい(笑)。

●現状変革の難しさ
共産党が1月の党大会で43年ぶりに綱領改定をしたらしい。天皇制や自衛隊を当面は容認すると。こうなるとやっぱり共産党っていう名前を早く変えることだよなぁ。平和党とか福祉党とかね。
さしずめイタリア型でいいじゃない? そもそも上田耕一郎・不破哲三兄弟は1950年代の終わりからイタリア風の構造改革路線でいきたかったのを宮本顕治に押さえつけられたわけだから。遅きに失したとはいえ、まぁ「オリーブの木」を目指すべきでしょう。
しかし天皇制もOK、自衛隊も当面OKなんて言い出したら、共産党としての存在意味がないな。社民党も含め、野党がほとんど壊滅して、自由民主党対民主自由党、それに公明党という最悪の状況になってるわけだ。
本誌でも言ったけど、僕は現実主義という名のイデオロギーが一番よくないと思う。現実を変えようと思ったら野党は多少は非現実的な理念を打ち出さなきゃ。いまみたいに何でも現実主義的じゃないといけないってことになると、現状追認でちょっとだけカラーが違う政党ばかりになっちゃう。それは英米型の二大政党制の限界なんで、日本がそれを真似する必要はなかったんだよ。
とはいえたしかに現状の変革は難しくて、韓国の盧武鉉も苦闘してるね。僕は田中康夫を応援するような意味で盧武鉉を応援したいとは思うんだけど、彼はちょっと不器用すぎるのかなぁ。
うん、やっぱり稚拙だよね。しかし大統領選をめぐる不正資金疑惑を捜査してる韓国検察はすごい。与野党を問わず現職議員を逮捕しまくっちゃってさ(笑)。
まぁ最大野党のハンナラ党のほうが金額的には10倍以上もらってるんだろうし、与党側と喧嘩両成敗だと思うけど。
でも、事実上の与党であるウリ党って面白いね。あの党名「我が党」って意味なんでしょ。最高だよね。相手の政党が「ウリ党はけしからん!」というと「我が党はけしからん!」と言ってるわけでさ。笑っちゃうと思わない(笑)。
他方、盧武鉉は対米協調派の外相を更迭し外務省の親米派も一掃して、独自外交路線で行くつもりなんだろうけど、タイミング的に北朝鮮問題もあってなかなか難しいだろうね。まぁお手並み拝見というところで。

●道路公団改革の限界
現実に屈したといえば、道路公団改革に関しての猪瀬直樹がそうだよね。
猪瀬は政府・与党が昨年末に決めた道路四公団の民営化案を評価したけど、あれこそまさに最初から石原伸晃が言っているように全部道路をつくるってことだよ。二百何キロだけ直轄にするかどうかってくだらない話だったわけ。それで、20兆円のものが10・5兆円でできるようになった、と。でもそんなの帳簿上の話だし、後から幾らでも増額補正を組める。逆に言えば、バナナのたたき売りみたいにそんなに急に半額にできるくらいゼネコンは儲けてたのね、ってことだ。
改革ってのはもともとそんな値切り額の話じゃないわけ。むだな道路をつくり続けるのか、先に借金を返すのかという話でしょ。それが道路をいくらでつくるかという話にいつの間にかなっちゃってさ。そんなことしてたら、ソウルの橋が落っこちたような話になっちまうってこと(笑)。だから猪瀬の言っていることは全然おかしいんだ。どうしようもないよね。
たしかにあれじゃあ政府・与党案を不服として辞表を提出した民営化推進委員の田中一昭や松田昌士のほうがかっこよく見えちゃう。
当たり前だよ。あそこで猪瀬が辞めてりゃ川本裕子も辞めたはず。で、大宅映子だけが残る。そうすりゃ大宅はやっぱり御用文化人だという話になる。それでこそ小泉の改革がウソだとばれるのにさ。猪瀬は、政治家に変えられないなら自分がやると、フィクサーとして仕切った気になってるんだろうね。でも実際は長野出身のヤマザルが、官僚や自民党道路族というタヌキに取り込まれちゃってるんだよ。
全共闘のように無益な理想主義で自爆してもしようがないというのは正しいとしても、現実主義と称して官僚と族議員の敷いた路線に乗っかってフィクサー気取りで振る舞っちゃうなんて、もう最低。
1月に猪瀬が「サンデープロジェクト」に出演して、この件を釈明したときなんて全然目がうつろなんだもん。おどおどしててさ。それで、財部誠一とか高野孟に、そんな数字は単なるトリックだとか指摘されちゃって。僕が「朝日ジャーナル」で猪瀬批判を書いてから20年たつけど、ついに馬脚をあらわした感じだよな。

一貫して上昇志向だけなんじゃない? 猪瀬はボブ・ウッドワードの『ブッシュの戦争』をすごく褒めてるの。あんなの、ホワイトハウスから特に取材を許されたかわりにブッシュを礼賛してみせた翼賛本に過ぎないのに、猪瀬は「権力の中枢に肉薄して書いてるからすごい」と。で、あいつとしては自分の『道路の権力』はそれに匹敵する本だ(笑)と言いたいんじゃない? 外から無責任に批判するだけじゃなく中枢に肉薄したんだ、と。そりゃ肉薄したんじゃなくて単に取り込まれただけだって(笑)。

古賀誠や江藤隆美なんかと何度も会ってるんだね。それで飯を食ってさ。そうして取り込まれていった。本当なら猪瀬は、そういう族議員から何を言われたか全部とっておいて流せばよかったんだよ。だけど、彼はそれをしたら自分が食えなくなると思ったのかな。そんなことないのにさ。それをやってこそ猪瀬は立花隆ジュニアぐらいにはなれたかもしれないんだ。
そういや江藤隆美チェンチェイがTVのインタヴューで言ってたよ。「話もできんやつがおるが、猪瀬はまぁ話はできる」って(笑)。
いやぁその段階で終わってるよ(笑)。
●話題の芥川賞と直木賞

今回の芥川賞は若い女性2人の受賞ってことで話題だけど。
いやぁ芥川賞はもう終わってるよ。っていうか、そんなことはずいぶん前からの常識で、村上龍が受賞した頃を最後に、芥川賞なんて話題にもならなかったじゃない? それが、平野啓一郎の回に続き、今回やたらに話題になることのほうがおかしい。どうも最近の人――とくに若い世代は、異常に同世代を意識して共感したり嫉妬したりするんで、若手に受賞させれば話題になるっていう戦略にまんまとはまっちゃったんじゃない?
「蹴りたい背中」で受賞した綿矢りさは文藝賞の出身者で今回、史上最年少の受賞者らしいけど、僕は買わないなぁ。選考委員の石原慎太郎はもう一人の受賞者・金原ひとみは否定していて、綿矢のほうはまぁまぁという感じらしい。でも綿矢の書いてるものは、全然普通だと思うけど。なんかお澄まし顔して、腹の中は要領がいいというか、そういうタイプ。恋愛し慣れていない新聞社の学芸部の文学オヤジとか、コロリと騙されちゃうね。テレビ愛知の常務も引っかかったかも(笑)。
綿矢りさって昔の言葉で言えば「ぶりっ子」でしょ。そういう計算はうまいんだろうけど、全然つまんないと思うよ。他方、金原ひとみの「蛇にピアス」は、ピアシングなんかをテーマにしてるわりに、良くも悪しくも素直に書けてて、新人賞ならまあいいかもしれないけど、それ以上のものではない。芥川賞は山田詠美から赤坂真理までずっと拒否してきたのに、いまさらこんなナイーヴな作品でもいいのか、と。だけど、石原慎太郎から花村萬月まで、とんでもないしろものが受賞してきてもいるんだから、実はいまさら驚くこともないんだ。
村上龍は金原の「蛇にピアス」を絶賛したらしいけど、こんなの褒めてちゃダメだよなぁ。そういえば彼女の父親って法政の教授なんだって?
そう。エスニック文化を研究してるとかいうんでしょ。娘は学校をドロップ・アウトしたけど父親のセミナーには出たりして、小説も父親に見てもらってたらしい。それで、娘の受賞式で、父親が編集者に名刺を配りまくってたっていうから(笑)。さっきも言ったように、ピアシングとかいっても中身は全然スキャンダラスじゃない、むしろ、そんな小説を父親に見てもらうってことのほうが気持ち悪くない? 吉本隆明も娘のばななの小説を見てたらしいけど(笑)。
その昔に村上龍の親父は、芥川賞作家の育て方を書いた『龍がのぼるとき』なんてエッセイ集を出して、失笑を買ったけど、その第二号みたいな本を出さなきゃね、金原の親父は(笑)。
毎日新聞かなんかでもう親子並んでエッセーを書いてたよ。親の世代が子の世代のカウンターカルチャーやサブカルチャーに迎合するようになり、そうやって甘やかされたカウンターカルチャーやサブカルチャーがすっかり牙を抜かれて取り込まれちゃったってことじゃない? まあ親子円満で結構なことだよ(笑)。
でも一緒に直木賞を受賞した京極夏彦と江國香織にしてみりゃ、ようやく取ったのに芥川賞のこんなバカ騒ぎの陰に隠れちゃってなんだよって感じだね。踏んだり蹴ったり(笑)。
僕はどちらも好きじゃないけど、そりゃあ芥川賞の2人とどちらがメジャーかといえば明らかに江國と京極だもんね。
当然。少なくともあの2人には実績がある。書き続けられるっていう力がさ。でも主催の文藝春秋も戦略をミスったよね。綿矢も金原も文春から出てる本じゃないんだから。
でも、いまだに若い女の子がピアシングの話なんか書くと話題になっちゃうって、それ自体、田舎臭い話。
「蛇にピアス」なんて、タイトルからして団鬼六の倒錯の世界だしね(笑)。だったら、杉本彩のほうが覚悟が決まってるよ。やっぱり今回の芥川賞の2人はダメだな。全然。バツバツ(笑)。
過激な倒錯というなら、またしても少年への性的虐待容疑で起訴されたマイケル・ジャクソンぐらいやってもらわなきゃ(笑)。いや、僕はマイケルは失った少年時代の幸福に固着してるピーターパン・シンドロームで、小児性愛者じゃない可能性もあると思うよ。しかし、前にも起訴されかかったのにまた似たようなことをやって、確信犯的に破滅への道を突き進んでいくってのはすごいよね。こうなったら整形のほうも含め行くところまで行ってほしい(笑)。妹のジャネット・ジャクソンのほうもスーパーボウルのイヴェントで「間違って」胸を露出しちゃって大騒ぎになるし、凄いファミリーだよ、まったく。
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