記事一覧:特集10409件
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特集 Part2
世界を巡るピケティの問い 映し出される格差の各国事情
2015年02月14日号ピケティブームの裏側には、世界各国が格差問題に直面している現実がある。悩みの種は国ごとにさまざまだ。米国、英国、フランス、韓国、中国それぞれの実情を追ってみた。
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特集 Part2
百武資薫(ワンハンドレッドパートナーズ社長)インタビュー
2015年02月14日号相続税対策などで海外に移住した富裕層たちの帰国が増えている。現行法上、被相続人と相続人が海外に5年を超えて居住すれば、日本の非居住者として海外資産に相続税が課されない。そのため、2011年の東日本大震災以降、多くの富裕層がシンガポールなどの相続税のない国へ移住した。
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特集 Part2
富裕層で高まる節税ブーム 日本でも進む“世襲資本主義”
2015年02月14日号ピケティが強く警鐘を鳴らすのは、富める者がますます富を手にする世襲資本主義だ。だが、日本の富裕層もむろんしたたかである。資産をより有利に残そうと、節税に知恵を絞っている。
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特集 Part1
【特別対談】 トマ・ピケティ(パリ経済学校教授)×池上 彰(ジャーナリスト) 「本当に伝えたかったことは何ですか」
2015年02月14日号池上彰氏とトマ・ピケティ氏による夢の対談が実現した。世界で「経済界のロックスター」と評される43歳の経済学者は何を伝えたくて、『21世紀の資本』を世に出したのか。池上氏がその本質を問う。
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特集 Part1
8ステップで早分かり 入門『21世紀の資本』
2015年02月14日号約700ページに上るピケティの本を理解するのは骨が折れる。そこで、8ステップに分けて、この本の意義からその理論の要まで一気に紹介しよう。
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特集 Part1
池上流3ポイントで解説 そうだったのか! ピケティ
2015年02月14日号全700ページ超に上る分厚い経済書『21世紀の資本』には、要は何が書いてあるのか。名解説でおなじみ、ジャーナリストの池上彰氏が三つの最重要ポイントを教えてくれる。
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特集 Part3
【日本の格差】 日本社会の問題はむしろ貧困 次の研究に期待
2015年02月14日号膨大なデータを扱いながら、経済理論は分かりやすい。文学や歴史学も用いて、無味乾燥な経済書にはしなかった。私の支持率は80%です。この本が米国で売れた要因は、一番の格差社会である米国で、国民誰もが関心のある問題を実証的に証明したことでしょう。
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特集 Part3
【資本主義と経済成長】 実力で所得は決まらず 近代の欺瞞暴いた 全面的に支持する
2015年02月14日号18世紀のフランス革命以後、先進諸国は、選挙権を取り入れて身分や性別による格差をなくした。そのため、誰もが能力に応じて所得や資産が決まる「近代社会」になったと疑っていませんでした。しかし経済的には、それはうそだった。ピケティによると、資本が常に成長率よりも速いスピードで自己増殖し、かつ、その過程で集中化する。それが分散するわけでもない。
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特集
そうだったのか! ピケティ
2015年02月14日号ベストセラーには答えがある。多くの人が抱く不安や疑問に、納得できる答えや確かなヒントを用意しているからこそ、人々の心を捉える。トマ・ピケティ著『21世紀の資本』もそうだ。なぜ、格差はこうも広がったのか? 自分たちのところに恩恵が来ないのはなぜか? もっと悪くなるのではないのか? 大著が提示した答えを分かりやすく解説していこう。なるほどそうだったのか!
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特集 Part3
【日本の格差】 日本の格差決める持ち家 社会は6対4で分断される
2015年02月14日号米国の最上位0.1%の富裕層は年収が1億5000万円以上ですが、日本では3300万円以上ですから、日本には「スーパーリッチ」はかなり少ない。しかし、これは日本において格差問題が深刻ではない──ということを意味しません。米国・欧州の格差とは異なるということです。
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特集 Part3
【日本の格差】 格差固定化は問題 働かない若者に労役を課しては
2015年02月14日号日本で格差が議論され始めた20年前と比べ、格差の固定化が進んでいるのは問題です。私が主張してきたのは、機会の平等が保障されれば何とかなるということ。結果の平等を求める声が強い風潮が不満だったのですが、今では機会の平等が失われることを懸念しています。
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特集 Part3
【日本の格差】 膨大な作業で格差拡大を証明 日本も深刻な拡大
2015年02月14日号あそこまで完璧にデータをそろえたのは衝撃です。私は日本経済研究センターにいた1982年に、賃金センサスを使って、男女間、年齢間、職種間、学歴間とあらゆる階層の賃金格差を調べました。その調査でも、高度成長期には全ての軸で格差が縮小し、低成長の80年代に入ると一気に格差が開いていました。
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特集 Part3
【日本の格差】 中間層没落は懸念 階級対立誘発に利用される不安
2015年02月14日号ピケティは、米国で格差が生じている要因に、高額報酬を得る「スーパー経営者」の存在を挙げています。あれは本当にやめさせないと。最低だ。報酬は一般社員の10倍が限度ではないでしょうか。あのようなアングロサクソン型資本主義の問題点を経済学者が指摘するのはいいことです。国内の消費を支えるのは中間層。そこが抜け落ちたら、国の経済が滅んでしまう。
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特集 Part3
【日本の格差】 日本の格差は他国よりまし 格差感広がる裏に株価上昇
2015年02月14日号日本では所得の格差はそう広がっていないし、資産格差も、米国のように取り立てて大きくはありません。確かに日本のジニ係数(所得や資産の平等さを測る指標。0は完全平等で、1に近いほど不平等)は戦後徐々に下がってきて、1970年代をボトムに上がりつつありました。しかしその要因は高齢化や単身世帯の増加であり、格差拡大の結果とは必ずしもいえない、というのが私の研究結果でした。
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特集 Part3
【資本主義と経済成長】 低成長時代も続く 資本の自己増殖 機会の平等確保を
2015年02月14日号経済成長と資本収益の増加スピードの違いを明確に区別し、過去300年ものデータから緻密に分析したピケティはすごい。支持率は90%です。一方で、ピケティがこの本で示したことは、むしろ「資本主義は必ずしも経済成長を伴うものではない」ということだと私は思います。マルクスは「経済成長しなければ資本主義は終わる」と考えました。しかしピケティが示した過去のデータでは、世界大戦期以外の、成長していない時期の方が長い。
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特集 Part3
【資本主義と経済成長】 社会に警鐘を鳴らす決定版 格差の解決にも成長が必要
2015年02月14日号最初に読んだとき、18世紀後半に出たマルサスの『人口論』と似ていると思いました。マルサスは「人口は25年ごとに2倍ずつ増加する」と予測し、世界に衝撃を与えました。ピケティも、資本収益率は経済成長率、つまり賃金の伸びを上回っていくものだと主張しています。しかし結局、マルサスの言う通りにはならなかった。ピケティの議論は精緻ですが、資本収益率も、資本が積み上がればどこかでサチュレート(飽和)する。単純に増えていくことはないんじゃないですか。
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特集 Part3
【国家と資本】 論証は粗っぽい実証研究 面白いのは資本課税の論考
2015年02月14日号この本を最初に読んだのは、英訳が出たときですね。膨大なデータを分析したこと自体はすごい。実証研究としては価値があるものです。しかし、不平等について論じている内容は、経済学の本としてはかなり混乱している。r>gで全てが分かるとはいえないですよ。昔からgではなくrがずっと上がっていると言われても、プロの経済学者は、そこに理論があって初めて納得するわけだから。しかも、rの方が高かったというのはリスクを取った結果であって、一定の比率で資本収益を分配してきたわけでもない。
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特集 Part3
【国家と資本】 資本主義の行方に危機感 国家の強権化は暴走を招く
2015年02月14日号日本でこの本が売れたのは、邦訳が出る前に「21世紀の資本論」と紹介されたため、マルクスの『資本論』の現代版だと思った人が多かったからでしょう。日本でマルクス主義経済学が退潮し、格差や貧困といった問題を扱う経済学がなくなったことも、ブームの要因だと思います。
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特集 Part3
有識者11人「私はこう読んだ」 ピケティ平均“支持率”は70%
2015年02月14日号『21世紀の資本』を読んで何を思い、どのように考えたか。日本の格差の議論をリードしてきた有識者や経営者11人にインタビューし、この本への“支持率”と共に聞いた。
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特集 Part3
【BOOK GUIDE】 経済・社会の流れを変えた10冊
2015年02月14日号『21世紀の資本』はこれまでの常識に疑問を投げ掛け、さまざまな議論を喚起する。今後も長く読み継がれる1冊になるだろう。その先達ともいうべき、日本の経済社会の流れを変えた10の名著をご紹介しよう。