記事一覧:特集10409

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記者の目

  • 編集部 鈴木洋子

    そのDXは「ホンモノ」ですか?

     恒例となりましたDX特集。いわゆる「2025年の崖」を目前にしたタイミングでの巻頭特集としてやらせていただきました。
     デジタルトランスフォーメーション。デジタルの力で経営課題を解決、という美しい建前とは裏腹にDXの名の下に実際に行われているのは、既得権益のパイの奪い合いや、これまでふたをしてきたさまざまな不始末の穴埋め、美しい美辞麗句を営業的に巧みに使いつつ、自社の事業につなげようという関連事業者のつばぜり合いにほかなりません。
     皮肉にも、DXを提供する企業の業績や株価は絶好調。ただ、顧客に提供するDX関連サービスの真価がIT各社に問われ、選別が始まるフェーズは、早晩訪れる気がしてなりません。

  • 副編集長 名古屋和希

    道半ばに終わった岸田政権の経済政策

     ちょうど3年前の自民党総裁選で候補者だった岸田文雄氏にインタビューをしました。
    「成長の果実をできるだけ分配する」。岸田氏は、そう強調していました。
     当初、岸田政権は「新しい資本主義」を掲げ、分配を意識した大胆な経済政策を打ち出しました。アベノミクスで拡大した格差を是正するとの意思が背景にありました。ただ、次第に分配色は薄まり、成長重視に回帰した印象です。
     さらに、大きく踏み込んだ防衛費増額や少子化対策では財源確保に課題を残しました。岸田政権の経済政策は道半ばといえるでしょう。
     岸田氏の後継を選ぶ総裁選の投開票は9月27日に控えています。新たなリーダーが日本経済のかじをどう取っていくのか注目です。

最新号の案内2024年9月28日号

表紙

特集DX180社図鑑

DX(デジタルトランスフォーメーション)が進まなければ、2025年以降に大きな経済損失が発生する、と経済産業省が予言した「2025年の崖」まであと1年。企業・国・自治体で DXを取り巻くさまざまな動きが起きている中、関連企業の業績や株価は…

特集2東京&大阪で高校授業料無償化 常識崩壊!高校入試 最前線

東京と大阪――。2024年度、日本の二大都市における高校授業料制度が変わった。東京都は昨年12月、24年度からの私学を含めた高校授業料の実質無償化における所得制限の撤廃を打ち出した。結果、都立最難関の日比谷高校が24年度入試で5年ぶりに定員…