記事一覧:Book Reviews 目利きのお気に入り419

  • 人々の生活の質を高める津々浦々に資本が流れる仕組み

    Book Reviews 目利きのお気に入り
    人々の生活の質を高める 津々浦々に資本が流れる仕組み

    2013年12月14日号  

    人の行動を支配する環境の中で一番ウエートを占める「部屋」。そこに流れ=人の動線をつくれば「部屋」そして「生活」も生きる。『部屋を活かせば人生が変わる』は家事の本なのですが、その基本思想は魅力的です。快適さが人の豊かさにつながる仕組みと思想の必要性を説きます。

  • 世界を変えるチームアプローチ随時メンバーを変え適正を生かせ

    Book Reviews 目利きのお気に入り
    世界を変えるチームアプローチ 随時メンバーを変え適正を生かせ

    2013年12月7日号  

    『僕は君たちに武器を配りたい』で一躍、若手論客として認知された著者による最新刊が『君に友だちはいらない』。今回も書名は刺激的です。

  • マーケティングの神髄を伝える最強「ご当地定番」開発物語

    Book Reviews 目利きのお気に入り
    マーケティングの神髄を伝える 最強「ご当地定番」開発物語

    2013年11月30日号  

    お土産激戦地の北海道で、「カリカリまだある?」「Oh! 焼きとうきび」などの定番を生み出したレストランのオーナーシェフによる開発物語が、『最強「ご当地定番」のつくり方』。人にあげるものだが自分が食べたいと思える商品であるか。開発者に、お土産は自分のセンスを相手にさらすことだとの認識があるか。マスコミが注目してくれるのはなぜか等々。小難しいマーケティング用語は一つもないのに、これほどマーケティングの神髄を伝える著作はありません。愛好者には開発裏話として、自治体や商工関係者には産業振興策としても読める。長く書棚に残したい著作です。

  • 広告論の教科書が伝える天野祐吉氏の批評精神

    Book Reviews 目利きのお気に入り
    広告論の教科書が伝える 天野祐吉氏の批評精神

    2013年11月23日号  

    このような批評家が再び現れることはないのではないか。天野祐吉さんが亡くなりました。明治学院大学での授業を再録した『広告論講義』は、氏の批評精神と語りの素晴らしさを伝える代表作として書店の棚から消えることはないでしょう。

  • 確実にやって来る未来“親の老後”への備え

    Book Reviews 目利きのお気に入り
    確実にやって来る未来 “親の老後”への備え

    2013年11月16日号  

    毎日、多くのお客さまと接するB2Cビジネスには、B2Bとは違う緊張感があります。一瞬一瞬が、お客さまからの審判であり、業績が下がれば、マスコミからの批判も厳しい。それでも前向きにお客さまと向き合う姿勢を失ってはならない。日本マクドナルドホールディングスCEOの原田泳幸さんの著作は、骨太なメッセージが魅力です。

  • 監督は板挟みの中間管理職!?映画で学ぶチームのつくり方

    Book Reviews 目利きのお気に入り
    監督は板挟みの中間管理職!? 映画で学ぶチームのつくり方

    2013年11月9日号  

    ちょっと類を見ないリーダーシップ本が出ました。『仕事に必要なことはすべて映画で学べる』。著者は、「攻殻機動隊」などで知られるアニメ・実写の映画監督。

  • 増税はむしろチャンス!?苦境を乗り越えるテクニック

    Book Reviews 目利きのお気に入り
    増税はむしろチャンス!? 苦境を乗り越えるテクニック

    2013年11月2日号  

    消費税増税が決まり、生活不安など悲観的な報道が続いていますが、「増税は、むしろ販促のチャンス」と訴えるのが『消費税アップを逆手にとる販促テクニック』。

  • 企業の改革に不可欠なPDCAの上手な回し方

    Book Reviews 目利きのお気に入り
    企業の改革に不可欠な PDCAの上手な回し方

    2013年10月26日号  

    425ページの大著ながら、一気に読み込める迫力と面白さ。今月の最初のお薦めが『戦略参謀』。大手紳士服チェーンを舞台に、コンサルタントの力を借りながらも、改革を推進する経営企画室メンバー。経営企画の仕事と企業改革のあり方が小説仕立てでリアルに描かれています。経費削減、人事制度、起死回生の販売促進プラン作り等々テーマも多彩で、各章には、コンサルタントである著者の解説もつけられています。

  • イノベーションを生み出す創造のパラダイムシフト

    Book Reviews 目利きのお気に入り
    イノベーションを生み出す 創造のパラダイムシフト

    2013年10月19日号  

    私たちは今、パラダイムシフトの過程にある、と実感させられる著作が相次いでいます。例えばイノベーションは、メーカーや研究機関が担うものと思われがちですが、実は消費者が改善したりまったく異なる用途で使うことで、製品に革新をもたらす事例が増えています。『ユーザーイノベーション』は、消費者がイノベーターになっている事例を基に、メーカーから消費者への単線的なイノベーションではなく、消費者からの発信も含めた複線的・能動的イノベーションによる活性化策を探ります。

  • エリートの成功の秘訣は「基本」に徹すること

    Book Reviews 目利きのお気に入り
    エリートの成功の秘訣は 「基本」に徹すること

    2013年10月12日号  

    外資系出身者のキャリア術は、自分にはしょせん無理と感じるものが多いのですが、『世界のエリートはなぜ、「この基本」を大事にするのか?』は、趣が違います。

  • もやもやした気分に効く人の迷いに活路を開く3冊

    Book Reviews 目利きのお気に入り
    もやもやした気分に効く 人の迷いに活路を開く3冊

    2013年10月5日号  

    仕事に疲れ、もやもやした気分が晴れない。そんなときに手にしてほしい新刊が相次ぎました。まずお薦めが、『図解 菜根譚』。明朝末期、洪自誠による別名『処世修養篇』といわれる随筆集ですが、この古典を、現代の話題を素材に“齋藤節”で読み解きます。『菜根譚』の魅力は、二項対立を乗り越え、「○○でなく、○○でもない」という境地に至ること。つまり、程よいバランスを究めることが心を穏やかにしてくれる。人の気持ちにそっと寄り添ってくれる大きさがあり、きっと古典を読んでみたくなるはずです。

  • ホワイトカラーの現場も変革トップダウンで展開する“5S”

    Book Reviews 目利きのお気に入り
    ホワイトカラーの現場も変革 トップダウンで展開する“5S”

    2013年9月28日号  

    皆さんがご存じの「5S」。整理・整頓・清潔・清掃・躾。生産現場の改善運動ですが、ホワイトカラーの現場も劇的に変革できる、と説くのが『これだけ! 5S』。

  • よいアイデアの誕生を支える生態学的な思考法

    Book Reviews 目利きのお気に入り
    よいアイデアの誕生を支える 生態学的な思考法

    2013年9月21日号  

    イノベーションは、天才的な人物や先進企業からこそ生まれるといわれます。しかし『イノベーションのアイデアを生み出す七つの法則』は、「よいアイデア」の誕生には、相似・反復的な法則があると説きます。

  • 新鮮な「気づき」がある理系著者のビジネス書

    Book Reviews 目利きのお気に入り
    新鮮な「気づき」がある 理系著者のビジネス書

    2013年9月14日号  

    理系著者のビジネス書には、私のような文系人間には、いつも思いも寄らない新鮮な「気づき」があります。『東大物理学者が教える「考える力」の鍛え方』『「思考」を育てる100の講義』の2冊もまた、そのような好著でした。

  • できることを全力で実践し業績責任と社会貢献を両立

    Book Reviews 目利きのお気に入り
    できることを全力で実践し 業績責任と社会貢献を両立

    2013年9月7日号  

    今月はまず、爽やかな読後感を与えてくれた『ともにしあわせになるしあわせ』からご紹介します。通販会社フェリシモの社長による企業本なのですが、宣伝臭のない「素敵な会社の物語」です。

  • 働く女性のリーダーシップは完璧をめざすより自分らしく

    Book Reviews 目利きのお気に入り
    働く女性のリーダーシップは 完璧をめざすより自分らしく

    2013年8月31日号  

    フェイスブックCOOによる『LEAN IN』が、快走を続けています。女性であるがために仕事と家庭の両立は難しいと悩む人たちに、前向きに一歩踏み出す(lean in)勇気を与えてくれる著作です。心に染みる言葉が、随所にちりばめられています。例えばキャリアでは、「ハシゴではなくジャングルジムで行こう」。直線的な上り下りではなく、回り道をしながらでも目標地点に着けばよい、と。リーダーシップでは、「完璧をめざすよりも、自分を信じ自分らしくあるべきだ」などなど。男性のお客さまの購入が多いのは、ちょっと不思議ですがうれしくもあり、同時に、もっと女性の方に手にしていただきたいと思います。

  • 世界中の“文殊の知恵”が結集ITによる「知の解放」

    Book Reviews 目利きのお気に入り
    世界中の“文殊の知恵”が結集 ITによる「知の解放」

    2013年8月24日号  

    ITによる「知の解放」が本格的になってきました。それを実感できる好著が相次いでいます。まず、ニコニコ生放送を使った学会「ニコニコ学会β」の試みを報告した『進化するアカデミア』。圧巻は、「研究100連発」で、1人の発表者が15分で20の研究テーマを紹介します。難解なテーマも端的かつ本質的に説明しなければならず、それはエンターテインメント性の高い発表の場となりました。機械的に知が集められているユーチューブと違い、ニコニコ生放送では、非言語的なものも含めて気持ちがダイレクトにつながり、研究者と視聴者双方向の“知の共創”が始まります。

  • 策略やスキャンダルに満ちたベストセラー誕生の裏側

    Book Reviews 目利きのお気に入り
    策略やスキャンダルに満ちた ベストセラー誕生の裏側

    2013年8月17日号  

    今注目の経営学者が、ウェブでの書評をまとめたのが『戦略読書日記』。22冊のさまざまなジャンルの本を取り上げていますが、単なるブックガイドではありません。書評の形を借りて戦略の本質を語ります。著者は、「よい本とは、脳内で著者と対話できるもの」と言いますが、著者自身の著作も、本人の声が聞こえてくるような臨場感があります。ただ、取り上げられている本に絶版が多いのが残念。ちょっと宣伝すると、絶版の経営学の名著、吉原英樹著『「バカな」と「なるほど」』は、弊社のオンデマンド出版でお届けできます。

  • 現実になってからでは遅い!人ごとではない介護や相続

    Book Reviews 目利きのお気に入り
    現実になってからでは遅い! 人ごとではない介護や相続

    2013年8月3日号  

    60代半ばの親はまだまだ元気いっぱいで、介護や相続など遠い先のことのように思えるものの、将来の変化への漠然とした不安を感じ始めている人も多いのではないでしょうか。『データでわかる2030年の日本』を読むと、人口減や高齢化、未婚化などが、新聞で報じられるのとは違い、人ごとではない問題だと実感させられます。約50のテーマ別に統計と著者の考察を示します。マーケティングアナリストらしい的確な読み解きの一方で、時にはとっぴに感じるものもありますが、想定外のことが起きてもなんら不思議ではない世の中なので、それはそれで面白く読めます。

  • 悪戦苦闘の賃貸経営マンション投資の“実録物語”

    Book Reviews 目利きのお気に入り
    悪戦苦闘の賃貸経営 マンション投資の“実録物語”

    2013年7月27日号  

    ちょっと足踏み状態にあるとはいえ“アベノミクス”の盛り上がりに乗る株式や不動産投資関連の著作が堅調です。最近は、若い人や女性が不動産投資の本を購入しているのが目立ち、中でも人気なのが、『めちゃくちゃ売れてるマネー誌ZAiが作った 恐る恐るの不動産投資』。本書は、新刊ではありませんが、株やFX投資で失敗した人気ブロガーが不動産投資(賃貸マンション経営)に挑んだ悪戦苦闘を漫画と文章で紹介した“実録物語”が受けている理由のよう。100万円の格安中古マンションを発掘したものの、トラブルが続出。著者はいかに解決したか。それにしても賃貸経営が、こんなにトラブルが多いのには驚きです。

定期購読キャンペーン

記者の目

  • 編集委員 藤田章夫

    新NISAを追い風にする保険業界のしたたかさ

     新NISAが1月からスタートし、保険の販売には逆風かな?と思っていたら、「むしろ追い風になっていますよ」との声が多数。
     資産運用の相談に来た人に、「投資信託は資産が減ることもありますが、変額保険の死亡保険金額には最低保証があります」と言えば、「保険の方がいいか」となるようです。
     本来は、資産を運用したいのか保障が欲しいのか、目的に応じて使い分けたいところですが、これがかなり難しい。
     そこで、保険ジャーナリストの森田直子さんとファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さんに、保険と運用それぞれの立場から対談を行っていただきました。面白過ぎて、対談時間はあっという間に過ぎました。ぜひご一読ください。

  • 副編集長 名古屋和希

    “予定調和”の買収は今後減少?

     第一生命ホールディングスが3月に福利厚生代行のベネフィット・ワンを買収しました。この買収劇は異例の展開をたどりました。
     先に買収を表明したのは医療情報サイト運営のエムスリーでした。そこに第一生命が参戦したのです。結局、エムスリーよりも好条件を提示した第一生命が買収戦を制しました。大企業による対抗的な買収は極めて珍しいものです。
     従来、事業会社はイメージ悪化などを恐れ、「敵対的」な買収を控えてきました。ただ、近年はルール整備などを背景に「同意なき買収」が広がる機運が出ています。買収が活発になれば、企業・業界の新陳代謝も促せます。今後、“予定調和”の買収は減っていくかもしれません。

最新号の案内24年4月27日・5月4日合併特大号

表紙

特集保険vs新NISA 今「契約したい保険」は? 生保商品ベスト&ワーストランキング

保険とNISA、どちらに資金を振り向けるべきか──。新NISAをきっかけに投資熱が高まる中、多くの人が抱える悩みだ。そこで保険とNISAで迷ったときの考え方や保険の見直し方、保険のプロ29人が辛口採点した生命保険商品ランキングを、業界の深部…

特集2変局 岐路に立つNHK

NHKが大きな岐路に立たされている。今国会で放送法改正案が可決されれば、ネット視聴も受信料徴収の対象となる。一方で、今後、NHKの受信料収入は人口減やテレビ離れを背景に先細る可能性が高い。職員数1万人を誇る巨大公共放送機関は、「みなさまのN…