記事一覧:Key Wordで世界を読む291

  • currency wars(通貨戦争)

    Key Wordで世界を読む
    currency wars(通貨戦争)

    2015年2月14日号  

    今年の世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)で最も注目を集めた発言の一つは、米投資銀行ゴールドマン・サックスのゲーリー・コーン社長兼最高執行責任者(COO)の口から飛び出した。We are in currency wars....The prevailing view is that one of the easier ways to stimulate economic growth is to have a low currency.(われわれは通貨戦争のさなかにいます。経済を刺激するための手っ取り早い方法の一つは自国通貨安──こんな見方が大勢になっているのです。)

  • great wage slowdown(大賃金低迷)

    Key Wordで世界を読む
    great wage slowdown(大賃金低迷)

    2015年2月7日号  

    バラク・オバマ米大統領が1月20日に一般教書演説(State of the Union address)を行い、政策の目玉として中間層(middle class)への減税を打ち出した。いわゆる「21世紀の大賃金低迷(great wage slowdown of the 21st century)」に対処するためだ。ホワイトハウスが一般教書の内容を17日に発表したのを受け、米「ニューヨーク・タイムズ」紙のコラムニスト、デビッド・レオンハート氏は同日付電子版でずばり書いている。

  • anti-blasphemy law(反冒涜法)

    Key Wordで世界を読む
    anti-blasphemy law(反冒涜法)

    2015年1月31日号  

    連続テロ事件で襲撃された仏週刊新聞「シャルリー・エブド(Charlie Hebdo)」が1月14日に発行した特別号。表紙にイスラム教の預言者ムハンマドの風刺画(satirical drawing)が再び描かれ、「神への冒涜(blasphemy)」として中東などイスラム社会で抗議の声が上がっている。

  • safe haven bid(セーフヘイブン買い)

    Key Wordで世界を読む
    safe haven bid(セーフヘイブン買い)

    2015年1月24日号  

    世界経済が混乱するなどで先行き不透明感が増すと、決まって繰り返される投資家行動(investor behavior)がある。「セーフヘイブン買い(safe haven bid)」だ。セーフヘイブンとは直訳すれば「安全な避難地」であり、金融用語としては米国債(U.S. Treasuries)など安全資産(safe assets)を意味する。この意味で、セーフヘイブン買いは「安全資産買い」と訳してもいいだろう。

  • erasable Internet(消去可能インターネット)

    Key Wordで世界を読む
    erasable Internet(消去可能インターネット)

    2015年1月17日号  

    ソニーの米映画子会社ソニー・ピクチャーズエンタテインメント(SPE)へのサイバー攻撃(cyber attack)を受け、さまざまな議論が巻き起こっている。ここにきて注目を集めているのが「消去可能インターネット(erasable Internet)」だ。

  • considerable time と patience(「相当な期間」と「忍耐」)

    Key Wordで世界を読む
    considerable time と patience(「相当な期間」と「忍耐」)

    2015年1月10日号  

    相当な期間(considerable time)から忍耐(patience)へ──。米連邦準備理事会(FRB)は2014年12月16~17日の連邦公開市場委員会(FOMC)で金融政策正常化(normalization)に向けて新たなスタンスを打ち出した。

  • Christmas present at the pump(給油所クリスマスプレゼント)

    Key Wordで世界を読む
    Christmas present at the pump(給油所クリスマスプレゼント)

    2014年12月27日号  

    クリスマスシーズンに入り、米国の消費者は「給油所クリスマスプレゼント(Christmas present at the pump)」に大喜びしている。原油安を受けて、ガソリン価格(gas prices)が大幅に下がっているからだ。

  • Cyber Monday(サイバーマンデー)

    Key Wordで世界を読む
    Cyber Monday(サイバーマンデー)

    2014年12月20日号  

    米年末商戦(holiday shopping season)の序盤でオンラインショッピングが集中する「サイバーマンデー(Cyber Monday)」。今年は12月1日で、調査会社コムスコアによると売上高は前年比17%増えて20億ドルを突破した。米国の年末商戦は毎年、感謝祭翌日の金曜日「ブラックフライデー(Black Friday)」から始まる。週明けの月曜日がサイバーマンデーに当たり、今年の20億ドルは1日のオンライン売上高(online sales)としては米史上最大だ。

  • Regin(レジン)

    Key Wordで世界を読む
    Regin(レジン)

    2014年12月13日号  

    国家の関与がなければ開発できないほど高度なマルウエア(malware=悪意のあるソフト)が世界各国の政府や企業、研究機関などから情報を盗み出していた──。米ウイルス対策ソフト大手シマンテックが11月23日に発表した調査報告は衝撃的だった。

  • windowing strategy(ウィンドウ戦略)

    Key Wordで世界を読む
    windowing strategy(ウィンドウ戦略)

    2014年12月6日号  

    音楽のストリーミングサービス(streaming service)が普及していない日本では実感しにくいが、米人気シンガーソングライターのテイラー・スウィフトさんが出した新アルバム「1989」が音楽界で大論争を引き起こしている。アルバムの評価ではなくリリース方法をめぐって、である。

  • ultralow inflation(超低インフレ)

    Key Wordで世界を読む
    ultralow inflation(超低インフレ)

    2014年11月29日号  

  • death with dignity(尊厳死)

    Key Wordで世界を読む
    death with dignity(尊厳死)

    2014年11月22日号  

    尊厳死(death with dignity)──。若い米国人女性ブリタニー・メイナードさんが11月1日に予告通りに自らの命を絶ったことで、世界的な認知度が一気に高まった言葉だ。 末期がん(terminal cancer)で余命半年と宣告され、医師に処方してもらった致死薬(life-ending medication)を飲んで息を引き取ったメイナードさん。次は、彼女がフェイスブックに最後に書き込んだメッセージだ。

  • pink ceiling(ピンクの天井)

    Key Wordで世界を読む
    pink ceiling(ピンクの天井)

    2014年11月15日号  

    米アップルの最高経営責任者(CEO)ティム・クック氏が10月30日、ゲイ(同性愛者)であることを米誌「ブルームバーグ・ビジネスウィーク」へ寄稿したエッセーの中で公表した。

  • The Hot Zone(ホット・ゾーン)

    Key Wordで世界を読む
    The Hot Zone(ホット・ゾーン)

    2014年11月8日号  

    西アフリカで猛威を振るい、欧米で二次感染が相次いでいるエボラ出血熱(Ebola virus disease)。10月23日には大都市ニューヨークで初の発症例が明らかになり、米国ではますます危機感が高まっている。

  • Buffett Indicator(バフェット指標)

    Key Wordで世界を読む
    Buffett Indicator(バフェット指標)

    2014年11月1日号  

    9月半ば以降、史上最高値圏にあった米国株が大きく下げている。米著名投資家のウォーレン・バフェット氏に理由を聞いたら「当然の下げ」という答えが返ってくるかもしれない。

  • Silicon Valley spinoff ride(シリコンバレーのスピンオフ列車)

    Key Wordで世界を読む
    Silicon Valley spinoff ride(シリコンバレーのスピンオフ列車)

    2014年10月25日号  

    米シリコンバレーの象徴的存在であるIT(情報技術)大手ヒューレット・パッカード(HP)が10月6日、会社を2社に分割する事業再編を発表した。すると、地元紙「サンノゼ・マーキュリー」は紙面上で次の質問を投げ掛けた。Who will follow HP on Silicon Valley spinoff ride?(HPに続いてシリコンバレーのスピンオフ列車に乗るのは誰か?)

  • priced for perfection(完璧な株価)

    Key Wordで世界を読む
    priced for perfection(完璧な株価)

    2014年10月18日号  

    株式市場について語るとき、「priced for perfection」という表現を耳にしたら何を想像するだろうか。直訳すれば「完璧な株価」。これを根拠に「完璧だから何も心配は要らない」と判断したら大間違いだ。

  • blockbuster IPO(ブロックバスターIPO)

    Key Wordで世界を読む
    blockbuster IPO(ブロックバスターIPO)

    2014年10月11日号  

    Blockbuster IPO(ブロックバスターIPO)、blockbuster trading debut(ブロックバスター取引所デビュー)──。9月19日に中国電子商取引の巨人(e-commerce giant)アリババがニューヨーク証券取引所へ株式上場(stock listing)すると、米メディアは「ブロックバスター(blockbuster)」という言葉を好んで使った。

  • tsunami Netflix(津波ネットフリックス)

    Key Wordで世界を読む
    tsunami Netflix(津波ネットフリックス)

    2014年10月4日号  

    Tsunami Netflix(津波ネットフリックス)──。米ストリーミング動画配信(streaming video service)大手ネットフリックスの欧州進出について、仏ラジオ局「Europe 1」はウェブサイト上でこんな表現で伝えている。

  • Rust Belt(ラストベルト)

    Key Wordで世界を読む
    Rust Belt(ラストベルト)

    2014年9月27日号  

    米中西部や北東部に「ラストベルト(Rust Belt)」と呼ばれる一帯がある。直訳すれば「さびついた地帯」だ。日本などアジア勢との競争に敗れ、巨大工場が廃虚になり、華やかな都市が廃れていったからだ。

定期購読キャンペーン

記者の目

  • 編集委員 藤田章夫

    新NISAを追い風にする保険業界のしたたかさ

     新NISAが1月からスタートし、保険の販売には逆風かな?と思っていたら、「むしろ追い風になっていますよ」との声が多数。
     資産運用の相談に来た人に、「投資信託は資産が減ることもありますが、変額保険の死亡保険金額には最低保証があります」と言えば、「保険の方がいいか」となるようです。
     本来は、資産を運用したいのか保障が欲しいのか、目的に応じて使い分けたいところですが、これがかなり難しい。
     そこで、保険ジャーナリストの森田直子さんとファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さんに、保険と運用それぞれの立場から対談を行っていただきました。面白過ぎて、対談時間はあっという間に過ぎました。ぜひご一読ください。

  • 副編集長 名古屋和希

    “予定調和”の買収は今後減少?

     第一生命ホールディングスが3月に福利厚生代行のベネフィット・ワンを買収しました。この買収劇は異例の展開をたどりました。
     先に買収を表明したのは医療情報サイト運営のエムスリーでした。そこに第一生命が参戦したのです。結局、エムスリーよりも好条件を提示した第一生命が買収戦を制しました。大企業による対抗的な買収は極めて珍しいものです。
     従来、事業会社はイメージ悪化などを恐れ、「敵対的」な買収を控えてきました。ただ、近年はルール整備などを背景に「同意なき買収」が広がる機運が出ています。買収が活発になれば、企業・業界の新陳代謝も促せます。今後、“予定調和”の買収は減っていくかもしれません。

最新号の案内24年4月27日・5月4日合併特大号

表紙

特集保険vs新NISA 今「契約したい保険」は? 生保商品ベスト&ワーストランキング

保険とNISA、どちらに資金を振り向けるべきか──。新NISAをきっかけに投資熱が高まる中、多くの人が抱える悩みだ。そこで保険とNISAで迷ったときの考え方や保険の見直し方、保険のプロ29人が辛口採点した生命保険商品ランキングを、業界の深部…

特集2変局 岐路に立つNHK

NHKが大きな岐路に立たされている。今国会で放送法改正案が可決されれば、ネット視聴も受信料徴収の対象となる。一方で、今後、NHKの受信料収入は人口減やテレビ離れを背景に先細る可能性が高い。職員数1万人を誇る巨大公共放送機関は、「みなさまのN…