記事一覧:Key Wordで世界を読む291

  • greenlight governing(青信号行政)

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    greenlight governing(青信号行政)

    2016年10月1日号  

     米ペンシルベニア州ピッツバーグ市に世界が熱い視線を注いでいる。かつて「鉄の街(Steel City)」として知られた同市が「ロボット工学の拠点(robotics hub)」に変貌するかもしれないからだ。きっかけは「self-driving car」「autonomous vehicle」「driverless vehicle」などと呼ばれる自動運転車の登場だ。

  • central banks out of ammo(弾切れの中央銀行)

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    central banks out of ammo(弾切れの中央銀行)

    2016年9月24日号  

    英経済誌「エコノミスト」の表紙は風刺の効いたイラストで知られる。今年2月20日号も例外ではない。そこには背広姿のビジネスマンが抱える「ケインズ工業社製」の大砲が描かれ、砲口から数枚の紙幣がぱらぱらと落ちてくる。弾薬が底を突いて中は空っぽになったのだ。

  • soda tax(ソーダ税)

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    soda tax(ソーダ税)

    2016年9月17日号  

    甘味料入り飲料にソーダ税(soda tax)を課すと消費が減る(The “soda tax"helps reduce consumption of sugar-sweetened beverages)──。8月下旬に発表された調査でこんな結果が明らかになった。

  • eye-popping premium(目玉が飛び出るようなプレミアム)

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    eye-popping premium(目玉が飛び出るようなプレミアム)

    2016年9月10日号  

    8月22日に米医薬大手ファイザーによる米有力バイオテクノロジー企業の買収が決まると、市場関係者の間では「べらぼう(hefty)」「驚くべき(stunning)」「目玉が飛び出るよう(eye-popping)」といった表現が飛び交った。

  • end of the earnings recession(収益リセッションの終焉)

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    end of the earnings recession(収益リセッションの終焉)

    2016年9月3日号  

    8月15日のニューヨーク株式市場で主要株価指数がそろって史上最高値(all-time high)を更新した。6月下旬から上げ足を速めており、年初からのS&P500種株価指数の上昇率は7.2%に達した。英国の欧州連合(EU)離脱「ブレグジット」を筆頭に世界が混迷を深める状況下で、株価がトントン拍子で上がるのはなぜなのか。

  • Italy's zombie bank(イタリアのゾンビ銀行)

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    Italy's zombie bank(イタリアのゾンビ銀行)

    2016年8月27日号  

    ブレグジット後のユーロ圏危機の震源地はイタリアのゾンビ銀行(Italy's zombie banks could trigger a post-Brexit eurozone crisis)──。6月に英国の欧州連合(EU)離脱「ブレグジット(Brexit)」が決まると、こんな見方が欧州金融界で広まった。

  • Fortune 100 company(フォーチュン100企業)

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    Fortune 100 company(フォーチュン100企業)

    2016年8月13日号  

    米アップルの4~6月期決算発表を受け、「日本経済新聞」は「アップル、主力に陰り」と伝えている。実際、主力のスマートフォン「iPhone」などハードウエア部門の不振が響き、前年同期比で2桁の大幅減収・減益だった。

  • Rock Against the TPP(反TPPでロックしよう)

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    Rock Against the TPP(反TPPでロックしよう)

    2016年8月6日号  

    米ハリウッドのスターやミュージシャンが反TPP(Trans-Pacific Partnership=環太平洋経済連携協定)で団結して、7月23日のデンバーを皮切りに全米コンサートツアーを開始した。名付けて「反TPPでロックしよう(Rock Against the TPP)」である。

  • Augmented reality(拡張現実)

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    Augmented reality(拡張現実)

    2016年7月30日号  

    米「ニューヨーク・タイムズ」紙が「ポケモンGOの登場で拡張現実が一般大衆にも身近に(Pokemon Go Brings Augmented Reality to a Mass Audience)」と報じれば、米「ウォールストリート・ジャーナル」紙は「ポケモンGOの成功で拡張現実の可能性が広がる(Augmented Reality Gets Boost From Success of Pokemon Go)」と報じる──。

  • new London(ニューロンドン)

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    new London(ニューロンドン)

    2016年7月23日号  

    英国の欧州連合(EU)離脱「ブレグジット(Brexit)」が決まり、世界の金融市場に激震が走っている。中でも英銀行株はパニック売りに見舞われて暴落状態だ。国民投票で離脱が決まった6月23日から2週間を見てみると、バークレイズは30%安、ロイズ・バンキングは34%安、ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)は41%安だ。株価を見る限り、まるで2008年のリーマンショックの再来だ。

  • Brexit contagion(ブレグジット連鎖)

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    Brexit contagion(ブレグジット連鎖)

    2016年7月16日号  

    欧州連合(EU)離脱の動きがドミノ倒しで各国に連鎖するのではないか──。英国が国民投票(referendum)でEU離脱「ブレグジット(Brexit)」を決めたのを受けて「ブレグジット連鎖(Brexit contagion)」の懸念が広がっている。

  • Wall Street to Main Street(ウォールストリートからメーンストリートへ)

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    Wall Street to Main Street(ウォールストリートからメーンストリートへ)

    2016年7月9日号  

    2011年の抗議運動「ウォール街を占拠せよ(Occupy Wall Street)」が象徴するように、米ウォール街は「金持ち」や「権力」の代名詞となってきた。そのウォール街に長らく君臨してきたのが米投資銀行ゴールドマン・サックスである。

  • baby bust(ベビーバスト)

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    baby bust(ベビーバスト)

    2016年7月2日号  

    2015年に出生率(fertility rate)は過去最低を更新し、同年に生まれた赤ちゃんはリーマンショック前年の07年より8%も少なくなった──。人口減に見舞われている日本の話ではない。移民大国として人口増を続ける米国の話である。

  • highest, hardest glass ceiling(最も高くて最も硬いガラスの天井)

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    highest, hardest glass ceiling(最も高くて最も硬いガラスの天井)

    2016年6月25日号  

    6月7日、米大統領選挙で民主党のヒラリー・クリントン氏が大統領候補の指名(presidential nomination)を確実にした。すると、同氏はニューヨークに集まった支持者を前に、ちょうど8年前の演説で使った有名なフレーズ「最も高くて最も硬いガラスの天井(highest, hardest glass ceiling)」に引っ掛けて次のように語った。

  • skyrocketing Amazon stock(天井知らずのアマゾン株)

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    skyrocketing Amazon stock(天井知らずのアマゾン株)

    2016年6月18日号  

    第1四半期(1~3月)決算発表後、米アマゾン・ドット・コムの株価が主力IT(情報技術)株の中で独歩高の展開を見せている。市場関係者の間では「天井知らず(skyrocketing)」「うなぎ上り(soaring)」といった表現が飛び交っている。

  • six-hour workday(1日6時間労働)

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    six-hour workday(1日6時間労働)

    2016年6月11日号  

    先進的なフレックスタイム(flexible work hours)制や育児休暇(parental leave)制で世界をリードしてきたスウェーデン。1日8時間労働から6時間労働(six-hour workday)へ移行する実験を始めたことで、再び世界から注目を集めている。

  • child care crisis(保育危機)

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    child care crisis(保育危機)

    2016年6月4日号  

    ブログ「保育園落ちた日本死ね!!!」をめぐって議論百出となった日本。だが、深刻な保育園問題を抱えているのは日本だけではない。11月に大統領選を控える米国では、保育危機(child care crisis)が争点として浮上してきた。

  • Trumponomics(トランポノミクス)

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    Trumponomics(トランポノミクス)

    2016年5月28日号  

    米大統領選の共和党候補になることが確実になった不動産王ドナルド・トランプ氏。5月5日、同氏の経済政策「トランポノミクス(Trumponomics)」が「正気の沙汰じゃない(insane)」などと集中砲火を浴びた。

  • smombie(スモンビ)

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    smombie(スモンビ)

    2016年5月21日号  

    スマートフォンの普及を背景に「歩きスマホ」絡みの事故やトラブルが急増し、世界各地の当局が対策に苦慮している。世界的な注目を集めているのがドイツ南部のアウクスブルク市だ。同市に「路面信号機(traffic lights in the pavement)」が登場したからだ。同市当局は路面電車(tram)の線路での事故を防ぐ狙いで、信号機を路上に設置するのではなく路面に埋め込む取り組みを始めたのである。

  • Medium Blue(ミディアムブルー)

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    Medium Blue(ミディアムブルー)

    2016年5月14日号  

    「コンピューターの巨人(computer giant)」として1世紀にわたって米IT(情報技術)業界に君臨してきたIBM。もう「ビッグブルー(Big Blue)」の愛称はそぐわないかもしれない。売り上げの減少傾向に歯止めがかからないからだ。

定期購読キャンペーン

記者の目

  • 編集委員 藤田章夫

    新NISAを追い風にする保険業界のしたたかさ

     新NISAが1月からスタートし、保険の販売には逆風かな?と思っていたら、「むしろ追い風になっていますよ」との声が多数。
     資産運用の相談に来た人に、「投資信託は資産が減ることもありますが、変額保険の死亡保険金額には最低保証があります」と言えば、「保険の方がいいか」となるようです。
     本来は、資産を運用したいのか保障が欲しいのか、目的に応じて使い分けたいところですが、これがかなり難しい。
     そこで、保険ジャーナリストの森田直子さんとファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さんに、保険と運用それぞれの立場から対談を行っていただきました。面白過ぎて、対談時間はあっという間に過ぎました。ぜひご一読ください。

  • 副編集長 名古屋和希

    “予定調和”の買収は今後減少?

     第一生命ホールディングスが3月に福利厚生代行のベネフィット・ワンを買収しました。この買収劇は異例の展開をたどりました。
     先に買収を表明したのは医療情報サイト運営のエムスリーでした。そこに第一生命が参戦したのです。結局、エムスリーよりも好条件を提示した第一生命が買収戦を制しました。大企業による対抗的な買収は極めて珍しいものです。
     従来、事業会社はイメージ悪化などを恐れ、「敵対的」な買収を控えてきました。ただ、近年はルール整備などを背景に「同意なき買収」が広がる機運が出ています。買収が活発になれば、企業・業界の新陳代謝も促せます。今後、“予定調和”の買収は減っていくかもしれません。

最新号の案内24年4月27日・5月4日合併特大号

表紙

特集保険vs新NISA 今「契約したい保険」は? 生保商品ベスト&ワーストランキング

保険とNISA、どちらに資金を振り向けるべきか──。新NISAをきっかけに投資熱が高まる中、多くの人が抱える悩みだ。そこで保険とNISAで迷ったときの考え方や保険の見直し方、保険のプロ29人が辛口採点した生命保険商品ランキングを、業界の深部…

特集2変局 岐路に立つNHK

NHKが大きな岐路に立たされている。今国会で放送法改正案が可決されれば、ネット視聴も受信料徴収の対象となる。一方で、今後、NHKの受信料収入は人口減やテレビ離れを背景に先細る可能性が高い。職員数1万人を誇る巨大公共放送機関は、「みなさまのN…