記事一覧:後藤謙次 永田町ライヴ!402

  • 細川出馬で混戦の都知事選は小泉と安倍の「師弟対決」

    後藤謙次 永田町ライヴ!
    細川出馬で混戦の都知事選は 小泉と安倍の「師弟対決」

    2014年1月25日号  

    1992年5月7日──。熊本県知事の職を離れた細川護煕はたった1人で日本新党の旗揚げを宣言した。時の首相は宮澤喜一。しかし、実質的な政治権力は宮澤の手にはなかった。自民党副総裁の金丸信を頂点とする自民党旧竹下派が全権を握り、「竹下派支配」と呼ばれた。

  • 安倍に「2年目のジンクス」妙案なき米国との関係修復

    後藤謙次 永田町ライヴ!
    安倍に「2年目のジンクス」 妙案なき米国との関係修復

    2014年1月18日号  

    プロ野球選手と同じように政権にも「2年目のジンクス」がある。5年の長期政権を担った元首相、中曽根康弘は4日放送のテレビ番組の中で首相の安倍晋三にこう助言した。「この2年か3年目というのは一番政権として注意を要する年なんです」中曽根自身が就任2年目だった1983年にいくつもの試練に直面したからだ。中でも衆院選では大敗し退陣寸前まで追い込まれた。

  • 今年の口火切るダブル地方選は安倍が評価問われる「中間選挙」

    後藤謙次 永田町ライヴ!
    今年の口火切るダブル地方選は 安倍が評価問われる「中間選挙」

    2014年1月11日号  

    2014年の国内政治は「ダブル地方選」で幕を開ける。1月19日投票の名護市長選と2月9日投票の猪瀬直樹の辞職に伴う東京都知事選。いずれも選挙結果が首相の安倍晋三の政権運営に直結する。とりわけ、新しい都知事は安倍自身が招致を実現した「東京五輪の顔」だ。

  • 政界再編の鍵握る江田新党 橋下、菅にパイプあり広い選択肢

    後藤謙次 永田町ライヴ!
    政界再編の鍵握る江田新党 橋下、菅にパイプあり広い選択肢

    2013年12月21日号  

    アビイ・ロード(ABBEYROAD)で同志が切れてしまった」。みんなの党の前幹事長、江田憲司は離党前にこう語っていた。アビイ・ロードはビートルズ世代なら誰もが知っているに違いない。ロンドンの地名でここにビートルズのスタジオがあった。そのスタジオ前の横断歩道をメンバーが1列になって渡る写真がアルバムのジャケットにも使われている。

  • 防空識別圏への対応で浮かぶ対中外交めぐる日米間の温度差

    後藤謙次 永田町ライヴ!
    防空識別圏への対応で浮かぶ 対中外交めぐる日米間の温度差

    2013年12月14日号  

    「極東情勢波高し」──。政府高官が思わずつぶやいた。中国が東シナ海に広大な防空識別圏を設定。さらに北朝鮮のナンバー2、張成沢(チャン・ソンテク)の失脚情報が流れた。その最中に米副大統領のバイデンが日本、中国、韓国を歴訪した。

  • 大金授受で猪瀬に立ちはだかる捜査当局、都議会の高いハードル

    後藤謙次 永田町ライヴ!
    大金授受で猪瀬に立ちはだかる捜査当局、都議会の高いハードル

    2013年12月7日号  

    「30年以上も昔の永田町の風景を見ているような感じですね」現職閣僚の1人が思わずこう漏らした。東京都知事、猪瀬直樹の現金授受のことだ。問題が明るみに出たのが22日付の「朝日新聞」朝刊のスクープ記事だった。

  • 迷走する「秘密保護法国会」はオール与党体制へのきっかけか

    後藤謙次 永田町ライヴ!
    迷走する「秘密保護法国会」は オール与党体制へのきっかけか

    2013年11月30日号  

    やはり「国会は生き物だ」。ひとたび「スイッチ」が入ると、与野党の思惑を超えて国会自体が命を宿したように動きだす。まさに今開かれている臨時国会もスイッチが入ったようだ。首相の安倍晋三がもくろんだ「成長戦略実行国会」の看板がどこかに吹き飛んでしまった。

  • 次期総裁選でつながる点と線小泉純一郎-進次郎-石破ライン

    後藤謙次 永田町ライヴ!
    次期総裁選でつながる点と線 小泉純一郎-進次郎-石破ライン

    2013年11月23日号  

    「原発即ゼロ」を訴える元首相、小泉純一郎への関心は予想以上だった。12日の東京・内幸町の日本記者クラブ。会見場に用意された350席はジャーナリストで埋め尽くされ、テレビカメラは20台を超えた。まさに「満員札止」の大盛況。定刻の午後1時半すぎに壇上に立った小泉は濃紺のスーツに淡いストライプのワイシャツ、鮮やかなスカイブルーのネクタイ。時折両手をズボンのポケットに入れ、時にこぶしを振り上げ、両手を広げ、1時間以上にわたって持論の原発ゼロを語り尽くした。しかも、ほぼ全編が首相、安倍晋三への政策転換を迫る呼びかけだった。

  • 元首相と現職首相の師弟対決は原発ゼロ発言の小泉に分があり

    後藤謙次 永田町ライヴ!
    元首相と現職首相の師弟対決は 原発ゼロ発言の小泉に分があり

    2013年11月16日号  

    2009年の衆議院選挙を機に政界を引退して満4年。元首相、小泉純一郎の「原発ゼロ」発言が止まらない。

  • 究極の政高党低関係が成立し減反見直しでも無風の異常事態

    後藤謙次 永田町ライヴ!
    究極の政高党低関係が成立し 減反見直しでも無風の異常事態

    2013年11月9日号  

    年ぶりに「衆参ねじれ状態」が解消され、臨時国会では首相の安倍晋三の独り舞台が続く。内閣支持率も60%前後の高値安定。ところが、目を凝らすと官邸と自民党の間に隙間風が吹き、政権の足元は意外なほど脆いことが見えてくる。

  • 江田軸に野党で進む新党模索と自民の公明対策との意外な関係

    後藤謙次 永田町ライヴ!
    江田軸に野党で進む新党模索と 自民の公明対策との意外な関係

    2013年11月2日号  

    10月21日から始まった衆院予算委員会。あらためて「1強多弱体制」を実感した。予算委員50人のうち自民党は委員長の二階俊博以下31人。これに公明党の3人を加えると与党は34人。一方の野党側は、民主党と日本維新の会がそれぞれ6人。以下みんなの党2人、共産党と生活の党は1人ずつ。社民党に至っては委員すら送り込めていない。

  • 安倍が警戒する党内の実力者二階と繰り広げられる神経戦

    後藤謙次 永田町ライヴ!
    安倍が警戒する党内の実力者 二階と繰り広げられる神経戦

    2013年10月26日号  

    「俺が何でこんなポストに就いたのかなあ」。15日に召集された臨時国会で、衆院予算委員長に就任した自民党の二階俊博(74)はこう漏らした。本人ですら想定外の人事は自民党内でもさまざまな憶測が乱れ飛ぶ。二階は二階派(志帥会)を束ねる派閥会長だ。派閥会長の中でも「脱派閥政治」を掲げる首相の安倍晋三に対し、苦言を呈する数少ない実力者の1人だ。

  • 唐突な路線転換に強い反発TPP交渉は新たな局面入り

    後藤謙次 永田町ライヴ!
    唐突な路線転換に強い反発 TPP交渉は新たな局面入り

    2013年10月19日号  

    ある程度予想されたこととはいえ、環太平洋経済連携協定(TPP)交渉が新たな局面に入った。日本政府が公約転換に大きくかじを切ったからだ。あらためて昨年末の衆院選と7月の参院選で自民党が掲げた公約を読んでみる。

  • 消費増税で財務省に完勝の安倍10%には早くも先送りを示唆

    後藤謙次 永田町ライヴ!
    消費増税で財務省に完勝の安倍 10%には早くも先送りを示唆

    2013年10月12日号  

    「最後の最後まで考え抜いた」。首相の安倍晋三は10月1日夕、消費税率を来年4月1日から法律通り、現行の5%から8%に引き上げることを表明した。消費増税をめぐる安倍と財務省の攻防の第1ラウンドは、安倍が財務省を力でねじ伏せる形で決着した。安倍は増税と引き換えに「経済対策」の要求を財務省に突きつけた。安倍の迫力に気おされた財務省はほぼ「満額回答」をせざるを得ないところに追い込まれた。とりわけ、最終場面で登場した東日本大震災の復興特別法人税の廃止1年前倒しは全くの想定外だった。舞台裏の暗闘はほぼ半年にわたって繰り広げられた──。

  • 敵なしの首相唯一の「死角」公明党は物言う与党を貫けるか

    後藤謙次 永田町ライヴ!
    敵なしの首相唯一の「死角」 公明党は物言う与党を貫けるか

    2013年10月5日号  

    灯台下暗しとはこのことだろう。向かうところ敵なしの首相、安倍晋三に「死角」が顔をのぞかせた。同じ与党の公明党との“神経戦”がエスカレートしてきたのだ。やや旧聞に属するが、夏の霞が関の省庁幹部人事で安倍と公明党の国土交通相、太田昭宏の間で火花が散ったことがあった。安倍は幹部人事のほとんどを官房長官の菅義偉に任せたが、いくつかのポストについては安倍自身が強くこだわった。その中の一つが海上保安庁長官ポストだ。

  • 国際公約となった汚染水処理収束には専任の担当大臣が必要

    後藤謙次 永田町ライヴ!
    国際公約となった汚染水処理 収束には専任の担当大臣が必要

    2013年9月28日号  

    「水は舟を載せ、また舟を覆す」(荀子)──。同じものが役にも立てば害にもなるという意味が込められている。この一節の前には「君は舟なり、庶民は水なり」という一文がつく。東京電力福島第1原子力発電所の汚染水問題はまさにこの荀子の言葉通り。原発事故は大量の水がなければ「冷温停止」できなかったし、今なおその状態を維持するには大量の水が必要だ。

  • 東京五輪と消費増税の舞台裏安倍が招致に懸けた本当の訳

    後藤謙次 永田町ライヴ!
    東京五輪と消費増税の舞台裏 安倍が招致に懸けた本当の訳

    2013年9月21日号  

    2020年の東京五輪招致が決まった直後、首相の安倍晋三が真っ先に「勝利」を報告したのは女房役の官房長官、菅義偉だった。 「決まりました。本当によかった」 菅は開催地決定の投票が行われる直前にも、ロシアのサンクトペテルブルクからアルゼンチンのブエノスアイレス入りした安倍に最後の「票読み」を連絡している。

  • 米国のシリアへの武力行使は安倍外交にとっても重い決断

    後藤謙次 永田町ライヴ!
    米国のシリアへの武力行使は 安倍外交にとっても重い決断

    2013年9月14日号  

    「何も言わないわけにはいかないが、支持するのかどうか。それも難しいところだ」米国のシリアへの武力行使問題をめぐって日本としてどう対応すべきか。政府は揺れ動いている。日米同盟の基本に立てば、米国支持以外に選択肢はない。思い起こせば、2001年の9・11米同時多発テロの後、当時の首相、小泉純一郎が事件現場となった世界貿易センタービルがあったグラウンド・ゼロを視察した。

  • 異例の予算編成で演じられる「族議員ごっこ」は空騒ぎか

    後藤謙次 永田町ライヴ!
    異例の予算編成で演じられる 「族議員ごっこ」は空騒ぎか

    2013年9月7日号  

    「テレビカメラが入り、インタビューを受けるとなれば、仕方がないかもしれない」(政府高官)──。 8月最後の1週間。東京・永田町の自民党本部は久しぶりに国会議員と各種団体の陳情者でごった返した。昨年末に政権与党に復帰してから初めて翌年度の予算編成をめぐる概算要求を迎えたからだ。

  • 夏休み明けの安倍にのしかかる汚染水処理と廃炉という難問

    後藤謙次 永田町ライヴ!
    夏休み明けの安倍にのしかかる 汚染水処理と廃炉という難問

    2013年8月31日号  

    「気分転換もできたし、すっかり体のコンディションも整った」首相の安倍晋三は20日夕、10日間にわたる夏休みを終えてこう語った。早くも24日には中東3カ国(カタール、バーレーン、クウェート)とアフリカのジブチ歴訪に向けて出発した。側近によると、安倍の最大のストレス解消法がゴルフだ。夏休み中に安倍は難コースで知られる山梨県富士河口湖町の富士桜カントリー倶楽部などで6ラウンドをこなした。多いように思えるが、首相の夏休みの“記録”としては1992年の宮澤喜一の11ラウンドがある。

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記者の目

  • 編集委員 藤田章夫

    新NISAを追い風にする保険業界のしたたかさ

     新NISAが1月からスタートし、保険の販売には逆風かな?と思っていたら、「むしろ追い風になっていますよ」との声が多数。
     資産運用の相談に来た人に、「投資信託は資産が減ることもありますが、変額保険の死亡保険金額には最低保証があります」と言えば、「保険の方がいいか」となるようです。
     本来は、資産を運用したいのか保障が欲しいのか、目的に応じて使い分けたいところですが、これがかなり難しい。
     そこで、保険ジャーナリストの森田直子さんとファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さんに、保険と運用それぞれの立場から対談を行っていただきました。面白過ぎて、対談時間はあっという間に過ぎました。ぜひご一読ください。

  • 副編集長 名古屋和希

    “予定調和”の買収は今後減少?

     第一生命ホールディングスが3月に福利厚生代行のベネフィット・ワンを買収しました。この買収劇は異例の展開をたどりました。
     先に買収を表明したのは医療情報サイト運営のエムスリーでした。そこに第一生命が参戦したのです。結局、エムスリーよりも好条件を提示した第一生命が買収戦を制しました。大企業による対抗的な買収は極めて珍しいものです。
     従来、事業会社はイメージ悪化などを恐れ、「敵対的」な買収を控えてきました。ただ、近年はルール整備などを背景に「同意なき買収」が広がる機運が出ています。買収が活発になれば、企業・業界の新陳代謝も促せます。今後、“予定調和”の買収は減っていくかもしれません。

最新号の案内24年4月27日・5月4日合併特大号

表紙

特集保険vs新NISA 今「契約したい保険」は? 生保商品ベスト&ワーストランキング

保険とNISA、どちらに資金を振り向けるべきか──。新NISAをきっかけに投資熱が高まる中、多くの人が抱える悩みだ。そこで保険とNISAで迷ったときの考え方や保険の見直し方、保険のプロ29人が辛口採点した生命保険商品ランキングを、業界の深部…

特集2変局 岐路に立つNHK

NHKが大きな岐路に立たされている。今国会で放送法改正案が可決されれば、ネット視聴も受信料徴収の対象となる。一方で、今後、NHKの受信料収入は人口減やテレビ離れを背景に先細る可能性が高い。職員数1万人を誇る巨大公共放送機関は、「みなさまのN…