記事一覧:金利市場 透視眼鏡84

  • ユーロ圏国債と連動性高まる日本国債の利回りは低位継続

    金利市場 透視眼鏡
    ユーロ圏国債と連動性高まる 日本国債の利回りは低位継続

    2014年08月30日号  

    日本の10年債利回りは節目の0.5%割れまで低下した。銀行の資金調達原価が1%をやや下回る水準であることを考えれば、すでに投資妙味がない状態が続いていたが、それでも緩やかに低下している。日本国債の魅力が薄れる中、2014年度の運用計画において、国内の機関投資家は外債運用の積極化を盛り込んだ。しかし、足元では欧米の長期金利が顕著に低下し、外債運用も難しくなり、投資家の資金が日本国債に回帰している。しかし、0.5%の10年債を積極的に買う向きも限られ、20年債など利回りの高い債券への投資が増えている。

  • 利上げ近づくも米長期金利低下潜在成長率低下が影響か

    金利市場 透視眼鏡
    利上げ近づくも米長期金利低下 潜在成長率低下が影響か

    2014年07月26日号  

    4月以降、米国の10年国債利回りは2.6%程度を中心としたレンジに切り下がったままだ。2013年末に3%を回復した10年国債利回りの低下については、当初、米国の労働者の賃金の回復が鈍いことを背景とした「利上げ期待の後退」が主因と考えられてきた。

  • ECBのマイナス金利実施でユーロ圏中長期債の妙味薄れる

    金利市場 透視眼鏡
    ECBのマイナス金利実施で ユーロ圏中長期債の妙味薄れる

    2014年06月28日号  

    ECB(欧州中央銀行)は6月5日、政策金利引き下げを決定したが、市場の最大の注目は銀行がECBに資金を預ける際の金利である預金ファシリティ金利や超過準備(銀行が必要積立額以上に保有している中央銀行への当座預金)付利金利のマイナス化に集まっている。

  • 賃金の伸び、潜在成長率鈍化で米10年債利回り3%割れ続く

    金利市場 透視眼鏡
    賃金の伸び、潜在成長率鈍化で 米10年債利回り3%割れ続く

    2014年05月31日号  

    2013年末に3%を上回った米国10年債利回りは、14年入り以降、低下傾向にある。当初はアルゼンチンやウクライナなどの新興国問題を端緒としたリスクオフ局面の安全資産需要が原因とされることが多かったが、足元ではダウ工業株30種平均が史上最高値を更新するなど、リスクオフとは言い難い。複雑に幾つもの要因が重なり合ったことによるものとみられる。

  • 将来の為替ヘッジコスト上昇でリターン低下する米国債

    金利市場 透視眼鏡
    将来の為替ヘッジコスト上昇で リターン低下する米国債

    2014年04月26日号  

    日本銀行の「量的・質的金融緩和」の効果もあり、日本の10年債利回りは0・6%台での安定推移が続いている。政策効果への期待という観点からは非常に望ましい状況だが、債券の運用者の視点からは、長期金利の低位安定は悩ましい状況である。4月より新年度入りする中、あらためて利回りの高い外債投資への関心が高まると予想される。

  • 貸出金利>10年金利が常態化0.72%が当面の利回りの天井

    金利市場 透視眼鏡
    貸出金利>10年金利が常態化 0.72%が当面の利回りの天井

    2014年03月29日号  

    日本銀行が「量的・質的金融緩和」を発表して1年がたつ。2014年度も日銀による大量の国債買い入れが続く見込みで、引き続き日本の長期金利は低水準で推移すると予想されるが、落ち着きどころとなる金利水準については判断が難しいところだ。

  • 日本の金利決定要因の焦点は米国金利から日本株動向に移る

    金利市場 透視眼鏡
    日本の金利決定要因の焦点は 米国金利から日本株動向に移る

    2014年03月01日号  

    2014年入り以降の株式市場は波乱の展開となっている。13年12月の米雇用統計が大きく下振れたことから、世界の株式市場の下落が鮮明になった。その後、アルゼンチン・ペソ急落が新興国経済への懸念を高めたことで株価の下落ペースが加速した。

  • FRBの政策判断は物価中心へ米国債市場の変動幅拡大の公算

    金利市場 透視眼鏡
    FRBの政策判断は物価中心へ 米国債市場の変動幅拡大の公算

    2014年02月01日号  

    FRB(米連邦準備制度理事会)は2013年12月のFOMC(米連邦公開市場委員会)で量的緩和政策の縮小開始を決定したが、それにより長期金利が大きく上昇することを避けるためにフォワードガイダンスを強化した。

  • 格下げされるも人気の仏国債独経済落ち込めば売られる公算

    金利市場 透視眼鏡
    格下げされるも人気の仏国債 独経済落ち込めば売られる公算

    2013年12月28日号  

    米国の長期金利に連動する形で欧州債の利回りも夏以降上昇傾向にあったが、ECB(欧州中央銀行)の利下げや、ユーロ圏のディスインフレ傾向などを反映し、最近では欧州債の利回りも落ち着いている。

  • フォワードガイダンス強化でも米中期債利回り上昇抑制続かず

    金利市場 透視眼鏡
    フォワードガイダンス強化でも米中期債利回り上昇抑制続かず

    2013年11月30日号  

    米連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長に指名されたジャネット・イエレン副議長は上院での指名承認公聴会で証言し、金融緩和策を性急に解除すべきではないとのスタンスを示した。米国金利市場では軒並み利回りが低下したが、10年や30年ではなく5年の金利の低下が著しい。5年金利の2倍から2年金利と10年金利の和を減じたバタフライスプレッドに見るように、5年の金利が相対的に大きく低下したことがわかる。

  • 日銀国債大量購入がもたらす超長期債・スワップ金利急低下

    金利市場 透視眼鏡
    日銀国債大量購入がもたらす 超長期債・スワップ金利急低下

    2013年11月02日号  

    円安の勢いが弱まったことなどを受け、市場では日本銀行の物価目標達成が難しいとの声が主流になった。円安傾向が続き、将来の物価上昇の蓋然性が高かった4月や5月などに国債を大量に売却した投資家は、アベノミクスによるリスクマネーの活性化が確信できれば、リスク資産を購入しポートフォリオリバランスを積極的に行う予定だった。物価上昇に伴い長期金利が上昇するようであれば、金利上昇局面において債券を買い戻し、債券ポートフォリオを再構築しようと考えていた。

  • 円安足踏み物価上昇予想減退で長期金利に低下圧力かかる

    金利市場 透視眼鏡
    円安足踏み物価上昇予想減退で 長期金利に低下圧力かかる

    2013年10月05日号  

    日本の10年国債利回りは、FRB(米連邦準備制度理事会)が量的緩和縮小を見送り、米国の長期金利が低下したことを受け、一気に0.6%台へと低下した。しかし、日米長期金利は両国の金融政策の相違からデカップリングが続いている。

  • 直近米国との連動性が高まるも長期金利0.7%割れは持続せず

    金利市場 透視眼鏡
    直近米国との連動性が高まるも 長期金利0.7%割れは持続せず

    2013年09月07日号  

    5月22日のバーナンキFRB(米連邦準備制度理事会)議長の議会証言以降、米国の金融政策が市場の最大の関心事となっている。米国債市場では6月、7月のFOMC(米連邦公開市場委員会)を経て、資産買い入れ政策の年内縮小開始の可能性が高まったことで長期金利の上昇傾向が強まり、10年国債利回りは3%近くにまで上昇した。

  • 金融緩和策継続見通し示した欧州の5年債に投資妙味あり

    金利市場 透視眼鏡
    金融緩和策継続見通し示した 欧州の5年債に投資妙味あり

    2013年08月03日号  

    5月22日のバーナンキFRB(米連邦準備制度理事会)議長の議会証言以降、FRBの資産買い入れ政策(QE)の縮小・終了観測が強まり、米国を中心に世界各国の長期金利が上昇し、債券価格は下落した。

  • QE3終了の道筋を示すも長期金利抑制が本音のFRB

    金利市場 透視眼鏡
    QE3終了の道筋を示すも 長期金利抑制が本音のFRB

    2013年07月06日号  

    6月18~19日のFOMC(米連邦公開市場委員会)には、大きなサプライズが用意されていた。バーナンキFRB(米連邦準備制度理事会)議長によってQE3(量的緩和第3弾)の縮小および終了時期が明示されたのだ。米国債市場参加者の多くは、経済情勢次第である点を重視し、世界経済の伸び鈍化の中、QE3の縮小も早くて2014年以降とのコンセンサスを形成していた。バーナンキ議長が「年内」という早い縮小時期を明示したのは、いくつかの要因が重なったためだろう。

  • マネーを行き渡らせるには長期金利低位安定が不可欠

    金利市場 透視眼鏡
    マネーを行き渡らせるには 長期金利低位安定が不可欠

    2013年06月08日号  

    日本銀行の「量的・質的金融緩和」は資産の入れ替え、ポートフォリオリバランス効果を期待する政策だ。4月6日号の本欄で、10年国債利回りは貸出金利から下方に乖離し過ぎると上昇しやすいと指摘した。4月5日に0.315%まで低下した10年国債利回りは、その後上昇傾向に転じ、5月23日には1%をつけた。

  • 日銀国債購入拡大で10年金利は0.5%前後で低位安定か

    金利市場 透視眼鏡
    日銀国債購入拡大で10年金利は0.5%前後で低位安定か

    2013年05月11日号  

    日本銀行は「質的・量的金融緩和」の導入を決定し、毎月7兆円超の国債買い入れを発表した。買い入れる国債の平均残存期間を7年程度に延長すると決めたが、これで日銀の長期・超長期債買い入れが巨額になることが判明し、長期金利はいったん急低下した。しかし、買い入れ枠拡大で、国債の流動性低下などが懸念されたことから、円債市場のボラティリティ(価格変動幅)は急拡大し、結果として長期金利は急上昇した。

  • 現在の金利低下に潜む反転の芽国債利回りと貸出金利差が拡大

    金利市場 透視眼鏡
    現在の金利低下に潜む反転の芽 国債利回りと貸出金利差が拡大

    2013年04月06日号  

    日本銀行の新総裁となった黒田東彦氏は、就任会見で「2%の物価目標を2年程度で達成するため何でもやる」と述べた。日銀による資産買い入れ拡大への期待が一層高まった格好だが、黒田総裁は国債買い入れについて「国庫短期証券のような短期金利に近い水準の国債購入に政策効果がない」ことを強調した。国庫短期証券ではなく期間の長い国債の買い入れを大幅に増額すると示唆したわけであり、債券市場では10年債利回りが0.6%を大きく割り込んだ。

  • 今年も米国金利は4月がピーク“リスクオン”相場は長くない

    金利市場 透視眼鏡
    今年も米国金利は4月がピーク “リスクオン”相場は長くない

    2013年03月09日号  

    2012年11月以降、内外市場のリスクオン(リスクを取った投資をする)傾向が持続する中、米国債券市場では10年国債利回りが2%を上回った。他方、日本国債市場では日本銀行の新体制における資産買い入れ等基金拡大への思惑などから10年国債利回りの低位安定が続いており、米日10年国債利回りの較差は拡大傾向である。ここ数カ月に限れば、米日10年国債利回り較差と円の対ドルレートとの連動性も高まっており、米国の長期金利動向には為替市場からも大きな注目が集まっている。

  • 悪性ではない20年国債金利上昇保険会社の購入減と円安が要因

    金利市場 透視眼鏡
    悪性ではない20年国債金利上昇 保険会社の購入減と円安が要因

    2013年02月09日号  

    アベノミクスへの期待で円安・株高が進む中、円債市場では10年国債利回りが低位で安定している。銀行が日本銀行に預ける日銀当座預金の法定必要額を超過する部分に対する金利撤廃や、長期国債買い入れ増額への期待が強いことなどを反映している。しかし、20年国債利回りなど超長期国債の金利が上昇傾向にあり、悪い金利上昇の前兆と捉える向きも多い。

タブレット・スマートフォンでも誌面がそのまま読める
週刊ダイヤモンド電子版も好評発売中!

週刊ダイヤモンド 定期購読2カ月無料キャンペーン

記者の目

  • 編集長 山口圭介

    決算書を学ぶならこの一冊から!

    以下は、1913(大正2)年に創刊された「経済雑誌ダイヤモンド」創刊の辞です。 「本誌の主義は算盤の二字をもって尽きます。本誌は是とするも非とするもすべて算盤に拠り、算盤を離れて何物もない──」  編集部の土台には今もこの「算盤主義」がありますが、要するに、企業・産業界の出来事を数字、データで客観的に語るということです。  これがなかなか難しく、特に決算を読み解く記事は難解で面倒くさくなりがちです。  ただ、「決算書100本ノック!」は違います。財務3表を直感的に理解できる作りになっていて、“算盤”を理解している経済記者だからこそできた特集です。決算を学ぶならこの一冊から!

  • 副編集長 清水量介

    表紙のイラスト

    3年目となった「決算書100本ノック!」特集。毎年議論になるのが、表紙のデザインです。  編集部としては、書店の店頭で目立つイラストを選びがちです。  ところが、野球への愛が強い営業のNさんやIさんから「ノックの練習中に、こんなポーズはしない!」とのダメ出しが。そこで、過去2年はノックを受け止めているイラストを採用してきました。  しかし、今年はノックらしからぬ思い切り打ち抜いているイラストを選択。Nさんたちには「100本ノックの成果で、チーム力が上がって自信が付いて、打撃力も高まった結果、試合で出た逆転の一打です」と説明して納得してもらいました。来年はどうなることやら。

全国書店リストバナー 「学割」 定期購読なら約57%オフ!
読者アンケート 書籍10冊の中から、お好きな1冊が抽選で毎号5名様に当たる! いますぐ資料請求!