記事一覧:Book Reviews 知を磨く読書280

  • 結婚できない状況の固定化

    Book Reviews 知を磨く読書
    結婚できない状況の固定化

    2019年06月15日号  

    山田昌弘著『結婚不要社会』を読むと、現下の日本において、結婚の主たる動機が経済的安定になっていることがよく分かる。〈高収入を狙う人たちとは別に、安定した収入がないと生活できないと本気で思っている人たちもいます。つまり、「年収1000万円と言っているのではない。

  • 資本主義の制約条件を知る

    Book Reviews 知を磨く読書
    資本主義の制約条件を知る

    2019年06月08日号  

    橋下徹著『実行力』は、マネジメントの基本書になる。〈自分の頭を整理し、当初の案を変更して最善の案を作っていくためにも、比較優位がパッと分かる資料作りは重要なのです。/トップや上司は一日に何十件もの案件を判断しなければならないほど忙しいですから、「どんな観点・視点では、どれがいいのか」というロジックと比較優位がパッと分かる資料が欲しいのです。

  • 日本にあって日本でない場所

    Book Reviews 知を磨く読書
    日本にあって日本でない場所

    2019年06月01日号  

    松岡哲平著『沖縄と核』を読むと沖縄が日本の外部領域であるという実態がよく分かる。

  • 中国が目指す太平洋の分割統治

    Book Reviews 知を磨く読書
    中国が目指す太平洋の分割統治

    2019年05月25日号  

    楊海英著『独裁の中国現代史』を読むと、中国の本質が帝国主義であることがよく分かる。

  • バランスの取れたAI論

    Book Reviews 知を磨く読書
    バランスの取れたAI論

    2019年05月18日号  

    菊澤研宗著『成功する日本企業には「共通の本質」がある』は、日本で十分に知られていないダイナミック・ケイパビリティ(変化対応的な自己変革能力)研究に関する優れた解説書だ。極めて的確な実践的指針が示されている。

  • 税金による大学の生命維持考

    Book Reviews 知を磨く読書
    税金による大学の生命維持考

    2019年05月11日号  

    『池上彰が聞く 韓国のホンネ』は、新聞報道ではなかなか知ることができない韓国人の生活実態が見事に描かれている。例えば、公務員試験をめぐる熾烈な競争だ。〈22歳の女性。大学を休学して、警察官採用試験の勉強をしているという。

  • 誰にでもある孤独死の可能性

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    誰にでもある孤独死の可能性

    2019年04月27日号  

    菅野久美子著『超孤独死社会』は、孤独死や自殺などの処理をする特殊清掃業者に焦点を絞って現下日本社会が抱える問題を掘り下げた意欲作だ。〈特殊清掃業者にとって、孤独死の最も多く発生する夏場はかき入れ時だ。中には現場から現場へ飛び回り、2ヵ月ほど不休でひっきりなしに働き続け、年間利益のほとんどを稼ぎ出す業者もいるぐらいだ。この特殊清掃需要の背景にあるのが、右肩上がりで増え続けている孤独死である。(中略)特殊清掃業者が手がけるのは、もちろん孤独死だけではない。

  • 国民の税金で生存する階級

    Book Reviews 知を磨く読書
    国民の税金で生存する階級

    2019年04月20日号  

    稲垣良典著『神とは何か』を読むと現代カトリシズムの内在的論理がよく分かる。〈本書を書いていた間中、つねに私の頭に去来していたのは、ここで述べているキリスト教的「神」理解と、日本的霊性・宗教性の形成に寄与し、またそれを表現した人物たちの「神」理解とはどのように関係づけられるか、という問題であった。

  • 資本主義体制下での自己実現

    Book Reviews 知を磨く読書
    資本主義体制下での自己実現

    2019年04月13日号  

    橋本卓典著『未来の金融』を読むと現下日本の金融業界が抱えている構造的危機がよく分かる。〈確率と計測は、常に過去に引っ張られる。何度でもしつこく述べるが過去と異なるパラダイムシフトが始まる時、過去の確率と計測は意味を失う。未来が過去の延長線上にあると思い込むこと自体が危うい。

  • 愚行権を尊重する社会

    Book Reviews 知を磨く読書
    愚行権を尊重する社会

    2019年04月06日号  

    山口揚平著『1日3時間だけ働いておだやかに暮らすための思考法』で著者は、〈お金は誰でもわかるというその汎用性の強さをもって社会性を拡張した。だが人間は社会性だけでは生き残れない。お金の持つ強すぎる汎用力は、個性や心を犠牲にした。それが私たちが潜在的にお金を嫌う理由である。個性の喪失はアイデンティティの喪失につながると恐れるからだ〉と指摘する。

  • 30代で35年ローンを組む異常

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    30代で35年ローンを組む異常

    2019年03月30日号  

    朝日新聞取材班著『負動産時代』は、日本の不動産ビジネスが抱える問題を構造的に解明した優れたノンフィクションだ。

  • 中国を支配する秘密結社

    Book Reviews 知を磨く読書
    中国を支配する秘密結社

    2019年03月23日号  

    楊海英著『独裁の中国現代史』は、中国について知るための必読書だ。

  • 短期的利益にしか関心がない人

    Book Reviews 知を磨く読書
    短期的利益にしか関心がない人

    2019年03月16日号  

    ヤニス・バルファキス著(関美和訳)『父が娘に語る美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。』は、ギリシャで財務大臣を務めたことがある著者が現代経済について分かりやすく解説した好著だ。

  • 安倍長期政権を維持する鍵

    Book Reviews 知を磨く読書
    安倍長期政権を維持する鍵

    2019年03月09日号  

    瀧澤弘和著『現代経済学』は、現下の経済学の潮流を分かりやすく解説した好著だ。

  • 少しだけしか成長しない時代

    Book Reviews 知を磨く読書
    少しだけしか成長しない時代

    2019年03月02日号  

    村松剛著『新版 ナチズムとユダヤ人』を読むと凡庸で出世にしか関心がない人が、巨悪に手を染める構造がよく見えてくる。〈アイヒマンは自分の階級が上がった日付は、じつによくおぼえています。彼は万年課長でいることに不満をもち、大佐になりたくて仕方がなかった。

  • 最良の小中学生向け理科入門書

    Book Reviews 知を磨く読書
    最良の小中学生向け理科入門書

    2019年02月23日号  

    松岡正剛著『理科の教室』における1861年に原著が刊行されたファラデーの『ロウソクの科学』に関する記述が興味深い。

  • 人生設計と価値観の転換

    Book Reviews 知を磨く読書
    人生設計と価値観の転換

    2019年02月16日号  

    大江英樹著『定年前』は、定年後の人生設計の心構えについて説いた良書だ。〈多くの会社では「役職定年」という制度があります。

  • 良い情報を手に入れる早道

    Book Reviews 知を磨く読書
    良い情報を手に入れる早道

    2019年02月09日号  

    佐藤卓己著『テレビ的教養』は、テレビというメディアが民主主義にとって重要であることを解明した好著だ。

  • 旧海軍将校たちが語った特攻

    Book Reviews 知を磨く読書
    旧海軍将校たちが語った特攻

    2019年02月02日号  

    戸髙一成編『特攻 知られざる内幕』は、旧海軍将校たちが戦後、太平洋戦争における日本の過ちについて率直な意見を交わした「海軍反省会」の記録から、特別攻撃隊に関する発言をまとめたものだ。

  • フェイクニュースへの耐性

    Book Reviews 知を磨く読書
    フェイクニュースへの耐性

    2019年01月26日号  

    中谷巌著『「AI資本主義」は人類を救えるか』は、一級の経済学者が文明論的視座から現代資本主義を読み解いた名著だ。中谷氏は、健全な資本主義のためには他者を包摂する思想が重要であると説く。

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記者の目

  • 編集部 鈴木洋子

    寿命が半年縮んだ

    昨年の今頃、受診した人間ドックから「肝臓に大きな影がある。早急に精密検査をして」とものすごい勢いで電話がありました。大学病院で「肝臓がん疑い」と電子カルテに入力され、それから精密検査の日まで夜も眠れず食事の味もしませんでした。幸い結果は「いかにもがんに見える良性結節」。診察室で腰が抜けましたが、検査の日までの2週間でたぶん寿命も半年縮みました。 「がんかもしれない」と言われて中ぶらりんにされるストレスたるや。検査や健診は行けば行くだけいいといったイメージがありますが、いろいろなデメリットはもっと認識されるべきですよね。そういえば健診特集の締め切りで忙しく今年度はまだ人間ドック行けてません。

  • 編集長 山口圭介

    業績悪化の本格化はこれから

    「住宅バブル崩壊」が2008年の世界金融危機のきっかけとなりました。今また金融危機の懸念が強まっていますが、その引き金があるとすれば「社債バブル崩壊」でしょう。  超低金利の長期化に苦しむ投資家は、リスク度外視で高い利回りを求めて低格付け社債を〝爆買い〟してきました。世界の社債発行残高は1400兆円に膨張、うち半分は低格付け社債です。コロナショックで投資家がリスク回避姿勢を強め、米社債市場から資金が大量流出しています。  米FRBは「社債市場の国有化」(市場関係者)とも言える新枠組みなど、なりふり構わず大型支援策を打ち出しましたが、業績悪化の本格化はこれから。さらなる資金流出が避けられません。

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