記事一覧:Book Reviews 知を磨く読書292

  • 嫌われる仕事のリアル

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    嫌われる仕事のリアル

    2015年3月14日号  

    世の中には嫌われる仕事がある。借金の督促がその例だ。榎本まみ著『督促OL修行日記』は、新入社員として信販会社の督促コールセンターに配置された著者が、いかにして債権回収部門の責任者になり年間2000億円の回収に成功したかをユーモラスな筆致で描いた作品である。この仕事がいかにつらいか、〈モノを食べるとお腹が下る、髪の毛が異常に抜けて10円ハゲができる。特にひどかったのが肌荒れで、ニキビが頬から首筋にかけて一面にできて真っ赤にヤケドしたような状態になっていた。たかがニキビもこのくらいまで悪化すると、風がそよいだだけでとっても痛い。/毎晩2時くらいになると決まって高熱を出して目が覚めるので、昼間は寝不足のせいでふらふらとしていた〉との榎本氏の証言でリアルに伝わってくる。

  • 出過ぎた杭は抜かれる

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    出過ぎた杭は抜かれる

    2015年3月7日号  

    消費者行動論の教科書として国際的に定評がある『ソロモン 消費者行動論』の全訳だ。分厚い本だが、知的刺激に富んだ内容で、翻訳もこなれているので、すいすいと読み進めることができる。〈消費者は必ずしも合理的な検索プロセスを経ているわけではない。欲しいものを選ぶ前にすべての選択肢を注意深く見極めるわけではなく、実際には、ほとんどの製品を購入する際の外部検索の量は驚くほど少ない。もっと情報を得ていれば役に立っていたかもしれない場合であっても同様である。低所得の消費者は間違った買い物をすれば失うものが大きいはずだが、実際には経済的に余裕のある人よりも購買前の検索量が少ない〉という指摘が興味深い。裏返して言うと、情報を多面的に検索し、分析する能力のある人が豊かになるということだ。

  • 国際社会はすみ分けの時代へ

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    国際社会はすみ分けの時代へ

    2015年2月28日号  

    中野剛志氏の経済分析は、月並みなエコノミストとは異なり、政治と歴史のダイナミズムの中に経済を位置付けるところに特徴がある。『資本主義の預言者たち』で中野氏は、〈各国の経済を正常化するためには、新たな世界経済秩序の構築が必要である。しかし、第二次大戦後のアメリカのように、世界秩序を安定化し、新たな経済システムや国際ルールを設定することができる圧倒的なスーパー・パワーは、もはや存在しない。その一方で、各国のナショナリズムは、未曾有の経済危機により、排外的・自国中心的なものに先鋭化しやすくなっている。世界の新秩序を構築する上で不可欠な国際協調が、難しくなっているのである。それゆえ、世界経済の困難は、これまでになく長期にわたる可能性がある〉と強調する。

  • 物語で国内政治や外交は動く

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    物語で国内政治や外交は動く

    2015年2月21日号  

    優れた学術書は、現実の問題を解決するのにも役立つ。新潟国際情報大学国際学部の神長英輔准教授の博士論文を基にまとめた労作『「北洋」の誕生』がまさにそのような本だ。神長氏は、〈北洋という認識の枠組みは自然にできたものではない。北洋漁業に関する語りにはたいていの場合、政治的な動機がある。そうした動機に基づいて物語が生産され、それは説得力のあるものとして広く受け入れられた。そしてさらにそうした状況を受けて政治的な判断がなされ、現実が動いた。そうして動いた現実は人々の解釈を経て物語に働きかけ、人々の認識の枠組みもまた変化した〉と強調する。物語が物語を生産して、それによって国内政治や外交も動くのである。ロシアとの北方領土問題を解決するためにも、日本にとってロシアがどのような意味を持つかという「新しい物語」の構築が不可欠と思う。

  • 日本の保守政治家のアジア観

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    日本の保守政治家のアジア観

    2015年2月14日号  

    『戦後70年 保守のアジア観』は朝日新聞元主筆の若宮啓文氏が、反省と歴史修正主義の間で揺れ動く日本の保守政治家のアジア観について掘り下げて考察した労作だ。例えば、田中角栄の中国観についてこう記す。〈「日米基軸」という基本路線はいささかも疑わない田中ではあったが、欧米という「表」に対する「裏」のアジアに、「越後」を重ねあわせたとしても不思議はない。国交正常化の前のこと、田中は細々と日中貿易をしていた人物に「中国を相手にあこぎなことをするな。あそこは貧乏だ。今夜の飯を食うのにも必死だ。金持ちから儲けろ」と忠告したことがあったという。ここにも「裏」の親近感が読みとれる。のちに安倍晋三が田中以来の「日中友好」のあり方に批判を向けるとき、そこには日本を脅かすほどの中国経済の急進展が背景にある。田中の見ることのなかった時代の到来である〉。国際社会の「裏」のプレーヤーでしかなかった中国が「表」に出てきて既存のルールを変更しようとするので、日中関係が緊張しているのだ。

  • 敵意を増大させる過剰な警戒

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    敵意を増大させる過剰な警戒

    2015年2月7日号  

    1月7日、フランスのパリで発生した連続テロは、今後の国際秩序を変容させる大事件だ。このテロにシリアとイラクの一部地域を実効支配しているイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」が関与していることは間違いない。池内恵氏の『イスラーム国の衝撃』は、この「国」の起源、影響、今後の展望について知るための基本書だ。特にグローバル・ジハード論に関する分析に説得力がある。日本の地域研究者にありがちな研究対象となる国家、地域、宗教、文化などに対する過剰な共感から、特定の政治的立場を主張するというようなわなに池内氏は陥っていない。

  • 国際情勢における石油の役割

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    国際情勢における石油の役割

    2015年1月31日号  

    石油に関しては、埋蔵量をどうやって推定するのか、価格はどう決定されるのかなど、謎が多い。それだから種々の陰謀論が幅を利かせることになる。石油開発のプロである岩瀬昇氏の『石油の「埋蔵量」は誰が決めるのか?』は、国際情勢における石油が果たしている役割を理解するための好著だ。

  • 増税なき成長路線は不可能

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    増税なき成長路線は不可能

    2015年1月24日号  

    掛け声だけで成果が出ないアベノミクスの陰で、日本の財政危機が深刻化している。元財務官僚で法政大学准教授の小黒一正氏は『財政危機の深層』で、増税なき成長路線は不可能と断言する。

  • テロ国家「イスラム国」の脅威

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    テロ国家「イスラム国」の脅威

    2015年1月17日号  

    ナポリオーニの『イスラム国』は、シリアとイラクを実効支配し、国際社会を大混乱に陥れている「イスラム国」について、現時点で、日本語で読める最も優れた本だ。〈「イスラム国」がイラクからシリアにまたがる広い地域で国家建設に成功するなら、その事実がもたらす脅威は、単にこの二カ国の政治体制を変えるという以上の意味を持つことになる。近代以降の歴史で初めて、武装組織がテロリズムの最終目的を実現することになるのだ。それは、既存国家の廃墟の中から自分たちの国をつくること、それも、たとえばイランがそうだったように革命によってではなく、昔ながらの征服戦争によって領土を獲得することである。ただし、その戦争で使われるのはテロ戦術だ。もしこれが実現するなら、「イスラム国」は正真正銘のテロリズム国家ということになる〉とナポリオーニは警鐘を鳴らす。

  • 日本社会を滅ぼすゲーム依存症

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    日本社会を滅ぼすゲーム依存症

    2015年1月10日号  

    『インターネット・ゲーム依存症』は、臨床、理論の両面からこの問題に深く切り込んだ力作だ。〈インターネット・ゲーム依存症の人の脳内で起きていることは、覚醒剤依存症やコカイン依存症と、基本的に同じだったのである。/問題は、覚醒剤やコカインは、白昼の店先では売っていないが、インターネット・ゲームは、いつでも誰でも、子ども部屋からでも、ときには学校の教室からでもアクセスできるということだ。タバコやアルコールでさえ子どもには販売されないが、インターネット・ゲームは、小学生や中学生といった子どもでもプレイすることに何ら制限はない。/そうしたことが放置されているのも、その依存の恐ろしさと弊害を、まだほとんどの人が理解していないためである〉という岡田尊司氏の指摘を重く受け止めなくてはならない。インターネット・ゲーム依存症が、日本社会を滅ぼす危険があると実感した。

  • 戦争の時代としての21世紀

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    戦争の時代としての21世紀

    2014年12月27日号  

    『キルギスの誘拐結婚』は、気鋭の写真家、林典子氏による衝撃的な写真集だ。〈約540万人が暮らすキルギスで、人口の7割を占めるクルグズ人。その女性の約3割が誘拐により結婚していると、地元の人権団体は推定している。以前からの知り合いの男に誘拐されることもあるが、2、3回会った程度の顔見知りや一度も見たことのない男から、突然誘拐されるケースもある。/(中略)誘拐結婚は、現在のキルギスでは違法とされているが、なかなかなくならない。警察や裁判官も単なる「親族間のもめ事」とし、犯罪として扱うことはほとんどないそうだ〉

  • 左翼的知識人に共通する欠陥

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    左翼的知識人に共通する欠陥

    2014年12月20日号  

    リベラル派に属する佐高信氏と辺見庸氏が、『絶望という抵抗』で本音の対談をしている。佐高氏が、〈では辺見さんは創価学会の潜在的なエネルギーを切り捨てますか〉とただしたのに対し、辺見氏は〈ぼくは切りますね。もう十分でしょう。「創価学会の潜在的エネルギー」なんて、政治屋が考えればいいのであって、ぼくは関心がない。佐高さんはご自身にふさわしくないことを言っておられる。大衆のエネルギーをどう組織するかなんてことはファシストかクソみたいな政治屋が考えることです。サシで闘うと言っていたはずの佐高さんが、なぜそんな発想をされるのか、ぼくにはまったくわからない〉。自らが気に入らない意見に、ファシストとかクソというレッテルを貼り、唯我独尊的姿勢を取る辺見氏には、日本が戦争への道を進むことを阻止しようと現実と格闘する佐高氏の苦悩が理解できない。

  • 最悪情勢分析が予測する近未来

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    最悪情勢分析が予測する近未来

    2014年12月13日号  

    評論家の副島隆彦氏の近未来情勢分析は実に興味深い。2008年春に同年9月のリーマンショックを「リーマン・ブラザーズがつぶれる」と社名を出して予測した。インテリジェンスの世界で行われる「最悪情勢分析」について長けているから、副島氏には正確な予測ができたのである。新著『官製相場の暴落が始まる』で、副島氏は、〈実需や実体のない会社が、人類(人間)のフワフワした夢や願望だけで、アニメ、オタク、ゲーム、マンガの空騒ぎ(ユーフォリア。熱病)だけでいつまでも保つわけがない。/それよりは、私たちにとって身近に大切であり、必需品であるエネルギーの問題を真剣に考えるべきだ〉と主張する。評者も全面的に賛成する。

  • 危機的様相を呈する資本主義

    Book Reviews 知を磨く読書
    危機的様相を呈する資本主義

    2014年12月6日号  

    世界的規模で、資本主義は危機的様相を呈している。新聞を読んでいると、米国ではオバマケアで、少し医療福祉が充実したという印象を受ける。しかし、堤未果氏の『沈みゆく大国アメリカ』を読むとオバマケアも超・富裕層が得をする仕組みだ。オレゴン州にはオバマケアの発想に立ち「できるだけ多くの州民に医療保険を」と考える民主党議員を中心に独自の医療制度「オレゴンヘルスプラン(OHP)」が設立されている。OHPは再発がん患者にどのような対応をしているのだろうか。

  • 感染症パニックとの対峙法

    Book Reviews 知を磨く読書
    感染症パニックとの対峙法

    2014年11月29日号  

    「エボラ出血熱」の流行が世界的に大きな問題になっている。感染症専門医の岩田健太郎氏は、『「感染症パニック」を防げ!』で、〈パニックは、クールで理性的な対応を難しくし、人々はよけいな苦労に苦しんだのです。その苦労は、感染症の実被害以上の苦しみを人々に与えました。/2001年の「バイオテロ」の被害者は22名、死亡者はそのうち5名でした。あれだけ全米、いや、世界中が恐怖した問題の被害としては、極めて少ない被害者数と言えないでしょうか。/こうした体験から私は学習しました。感染症のリスクを扱うときは、単に患者を診察し、病原体を見つけ、その病原体を殺して治療する以上の何かが必要であると。感染症の実被害以上に問題となる「パニック」と対峙することが大事であると。〉と強調する。岩田氏の指摘の通りと思う。行政機関、医療関係者がリスク・コミュニケーション能力を高めることが重要だ。

  • 嫌韓嫌中本が売れる訳

    Book Reviews 知を磨く読書
    嫌韓嫌中本が売れる訳

    2014年11月22日号  

    表現、言論の自由が保障された欧米、日本などでは、ヘイトスピーチ、排外主義本などに対する規制の是非、また規制が行われる場合、その線引きをどこにするかが深刻な問題になる。『NOヘイト!』は、編集者、書店員など出版の現場でこの問題を憂慮する人々の見解をまとめている。社会科学書を担当する書店員が、嫌韓嫌中本について〈危惧を覚えるほど売れています。(正直なところ、もっと前面に、臆面なく展開すれば倍以上売れるのでしょうが)日本はとにかく素晴らしくて、世界から過去・現在において褒められる。犯罪が増えたり経済がうまくゆかなくなったり、今までの日本と違ってしまったり、沢山イチャモンをつけられるのは、他国が悪い、日本の中に入り込んでいる在日外国人が悪いんだ、という図式はとても簡略で甘美であるとすら思えます。人のせいにできるのですから。一番楽な思考停止状態になれるBOXを求めた結果なのかと思っています〉と指摘する。現下の日本が抱えている病理を端的に示している。

  • 好戦的な主張があふれる理由

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    好戦的な主張があふれる理由

    2014年11月15日号  

    東京外国語大学大学院の伊勢崎賢治教授は、国連幹部として東ティモール、シエラレオネの、日本政府特別代表としてアフガニスタンの武装解除を指揮した経験を持つ、理論と実践の双方に通じた安全保障専門家だ。同教授の『日本人は人を殺しに行くのか』は、集団的自衛権の行使が日本国家と日本国民にとってほんとうに必要であるかについて丁寧に論じている。

  • きな臭い国際情勢の背景

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    きな臭い国際情勢の背景

    2014年11月8日号  

    シリア、イラクにおけるイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」の台頭による内戦、ウクライナ東部における政府軍と親露派武装勢力の抗争など、国際情勢がきな臭くなっている。中野剛志氏は、『世界を戦争に導くグローバリズム』において、〈新たな国際秩序の形成の過程で起きるのは、世界の各地域における地域覇権を巡る闘争であり、「勢力圏」の境界線で起きる衝突である。(中略)東アジアにおいては、中国が日本や東南アジア諸国との国境を巡る紛争を激化させている。中東では、サウジアラビアを盟主とするスンニ派と、イランが率いるシーア派の覇権闘争が続いている。ロシアは、クリミアを奪取し、さらにカザフスタンやベラルーシとの経済同盟を構築して、中央アジアの覇権国家たらんとしている〉と指摘する。

  • 人間の闇に深く切り込む

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    人間の闇に深く切り込む

    2014年11月1日号  

    早見和真氏の『イノセント・デイズ』は、サスペンス小説として抜群に面白い。同時に人間存在の闇に深く切り込んでいる。田中幸乃は、確定死刑囚だ。元恋人・井上敬介への未練を断ち切ることができない。介護付き老人ホームで敬介が夜勤しているときに、敬介のアパートが放火され、妻と1歳の双子の姉妹が焼死した。自宅で大量の睡眠薬を飲んで自殺を図った幸乃が警察の調べに対して殺意を認めたので、逮捕、起訴される。

  • 日韓関係の優れた構造分析

    Book Reviews 知を磨く読書
    日韓関係の優れた構造分析

    2014年10月25日号  

    外交評論家で元外交官の宮家邦彦氏が『哀しき半島国家 韓国の結末』において、日本と韓国の関係についての優れた構造分析を行っている。本書のオリジナリティは、コリア半島(韓国・北朝鮮)と中国の間にあるマンジュ地方(旧満州国に相当する地域)を「中華でもコリアでもない地域」として重要な変数に組み入れていることだ。

定期購読キャンペーン

記者の目

  • 編集委員 藤田章夫

    新NISAを追い風にする保険業界のしたたかさ

     新NISAが1月からスタートし、保険の販売には逆風かな?と思っていたら、「むしろ追い風になっていますよ」との声が多数。
     資産運用の相談に来た人に、「投資信託は資産が減ることもありますが、変額保険の死亡保険金額には最低保証があります」と言えば、「保険の方がいいか」となるようです。
     本来は、資産を運用したいのか保障が欲しいのか、目的に応じて使い分けたいところですが、これがかなり難しい。
     そこで、保険ジャーナリストの森田直子さんとファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さんに、保険と運用それぞれの立場から対談を行っていただきました。面白過ぎて、対談時間はあっという間に過ぎました。ぜひご一読ください。

  • 副編集長 名古屋和希

    “予定調和”の買収は今後減少?

     第一生命ホールディングスが3月に福利厚生代行のベネフィット・ワンを買収しました。この買収劇は異例の展開をたどりました。
     先に買収を表明したのは医療情報サイト運営のエムスリーでした。そこに第一生命が参戦したのです。結局、エムスリーよりも好条件を提示した第一生命が買収戦を制しました。大企業による対抗的な買収は極めて珍しいものです。
     従来、事業会社はイメージ悪化などを恐れ、「敵対的」な買収を控えてきました。ただ、近年はルール整備などを背景に「同意なき買収」が広がる機運が出ています。買収が活発になれば、企業・業界の新陳代謝も促せます。今後、“予定調和”の買収は減っていくかもしれません。

最新号の案内24年4月27日・5月4日合併特大号

表紙

特集保険vs新NISA 今「契約したい保険」は? 生保商品ベスト&ワーストランキング

保険とNISA、どちらに資金を振り向けるべきか──。新NISAをきっかけに投資熱が高まる中、多くの人が抱える悩みだ。そこで保険とNISAで迷ったときの考え方や保険の見直し方、保険のプロ29人が辛口採点した生命保険商品ランキングを、業界の深部…

特集2変局 岐路に立つNHK

NHKが大きな岐路に立たされている。今国会で放送法改正案が可決されれば、ネット視聴も受信料徴収の対象となる。一方で、今後、NHKの受信料収入は人口減やテレビ離れを背景に先細る可能性が高い。職員数1万人を誇る巨大公共放送機関は、「みなさまのN…