記事一覧:Book Reviews 知を磨く読書220

  • 職場にもやもやしている人

    Book Reviews 知を磨く読書
    職場にもやもやしている人

    2019年01月19日号  

    髙良毅著『がんの町医者』からは、がんに取り組む開業医の真摯な姿勢が伝わってくる。

  • 再び革命運動が起きる可能性

    Book Reviews 知を磨く読書
    再び革命運動が起きる可能性

    2019年01月12日号  

    藤井厳喜、石平著『米中「冷戦」から「熱戦」へ』では、2018年10月4日に米国のハドソン研究所でマイク・ペンス米副大統領が行った演説を詳細に分析することを通じ、米中関係の位相が変化したとの見方が示されている。

  • 補助科学としての数学の活用

    Book Reviews 知を磨く読書
    補助科学としての数学の活用

    2018年12月22日号  

    ドイツのメルケル首相が旧東ドイツの牧師の娘だったということは有名だ。アンゲラ・メルケル著『わたしの信仰』を読むと、彼女のキリスト教に関する知識と霊性が、プロテスタント教会の牧師としても通用するレベルの高さであることが分かる。

  • 元防衛事務次官の憲兵隊構想

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    元防衛事務次官の憲兵隊構想

    2018年12月15日号  

    久保田勇夫著『新装版 役人道入門』では、官僚の技法が見事に伝授されている。特に興味深いのが上司との接し方だ。

  • 宗教の危険性に対する警鐘

    Book Reviews 知を磨く読書
    宗教の危険性に対する警鐘

    2018年12月08日号  

    小笠原喜康著『最新版 大学生のためのレポート・論文術』は、技法のみならず思考を深める観点からも有益だ。批判する際には、先行研究の内在的論理を正確に捉えることが何よりも重要である。

  • 米軍の教本に基づく意思決定

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    米軍の教本に基づく意思決定

    2018年12月01日号  

    木村草太、佐藤優、山川宏著『AI時代の憲法論』において、木村氏は、〈この本の発端となった私の着想は、トランプの行動は、「得票最大化のための特化型AI」のように見えるというものでした……〉と述べる。

  • 社内試験に使える究極の実用書

    Book Reviews 知を磨く読書
    社内試験に使える究極の実用書

    2018年11月24日号  

    『文藝春秋オピニオン 2019年の論点』には、このムックを大学入試にどう活用したらよいかというユニークな論考が収録されている。執筆者は、東進ハイスクールのカリスマ講師、樋口裕一氏だ。

  • 少年少女期をどう振り返るか

    Book Reviews 知を磨く読書
    少年少女期をどう振り返るか

    2018年11月17日号  

    小原克博著『世界を読み解く「宗教」入門』においては、宗教について網羅的に取り扱われている。特に興味深いのは、新宗教に対するアプローチだ。

  • 外交でも問われるセンスと勇気

    Book Reviews 知を磨く読書
    外交でも問われるセンスと勇気

    2018年11月10日号  

    服部龍二著『高坂正堯』は、優れた評伝だ。高坂正堯は、論壇では中立論が強かった東西冷戦時代に日米安全保障条約を認め、勢力均衡論に立つ現実主義外交を訴え、保守政治家や論壇人に強い影響を与えた。

  • 生き残るための教養主義

    Book Reviews 知を磨く読書
    生き残るための教養主義

    2018年11月03日号  

    さいとう・たかを著『鬼平流』には、人生の教訓がたくさん詰まっている。〈『鬼平犯科帳』の主人公である長谷川平蔵の考え方や社会観は、どうしても私に似てきてしまう。では、私と平蔵の違いは何かというと、私はいわゆる「優等生」ではない点だ。/私から見れば、優等生である平蔵が、ときとして非常に窮屈に思えてしまうときがある。私は本来、優等生よりも外れ者が好きだ。

  • ヨーロッパの論理を知る手引

    Book Reviews 知を磨く読書
    ヨーロッパの論理を知る手引

    2018年10月27日号  

    ヤロスラフ・オルシャ・jr.編『チェコSF短編小説集』の編訳者である平野清美氏は、本書のあとがきにこう記す。〈チェコの本屋に入ると、そのSFおよびファンタジー部門の棚の広さに目をみはる。チェコの著名なSF専門家ズデニェク・ランパス氏によると、チェコでは年間五〇〇冊ものSF・ファンタジー作品が出版されているのだという(その多くは海外ものだが)。

  • 構造化された沖縄差別

    Book Reviews 知を磨く読書
    構造化された沖縄差別

    2018年10月20日号  

    太田邦史著『「生命多元性原理」入門』を読むと、文理融合の重要性がよく分かる。1996年に、ニューヨーク大学の物理学者アラン・ソーカルが、ある専門誌に学術論文を装ったでたらめな研究を発表した。

  • 気になり始めた人生の残り時間

    Book Reviews 知を磨く読書
    気になり始めた人生の残り時間

    2018年10月13日号  

    渡辺順子著『教養としてのワイン』は、ワンランク上のビジネスパーソンを目指す人の必読書だ。ワインの歴史、マナー、話題のトピック、ビジネスチャンスなどがこの一冊でよく分かる。

  • 21世紀に甦る人間機械論

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    21世紀に甦る人間機械論

    2018年10月06日号  

    久保明教著『機械カニバリズム』は、実に興味深いメカニズム論だ。日本ではシステム論の研究は盛んであるが、機械に関する哲学(メカニズム論)はほとんど行われていない。本書はこの空白を埋める重要な作品だ。

  • 自由貿易に対立する関税同盟

    Book Reviews 知を磨く読書
    自由貿易に対立する関税同盟

    2018年09月29日号  

    岡本裕一朗著『人工知能に哲学を教えたら』は、AI(人工知能)の発達が人間の思想に与える影響について包括的に論じた意欲的な作品だ。〈現代では、書物としての『聖書』を読まなくても、インターネットでイエスの言動や思想を検索することは容易にできます〉というような箇所に聖書学者や神学者は、「聖書のテキストからイエスの言動を確定することはほぼ不可能なので、このようなアプローチはナンセンスだ」というような反応をするであろう。

  • 文化は操作可能な道具か

    Book Reviews 知を磨く読書
    文化は操作可能な道具か

    2018年09月22日号  

    斎藤哲也著『試験に出る哲学』は、大学入試センター試験(マークシート方式)の倫理の問題を用いて、社会人に哲学の基礎知識を付けることを試みた意欲的な作品だ。〈哲学の用語や概念をわかりやすく噛み砕いて説明する際、ブ厚い哲学事典よりも、倫理の教科書や参考書、用語集のほうが役立つことが多かったのだ。/が、倫理は入試科目としては脇役に追いやられている。

  • 孤独な作家にとっての憩い

    Book Reviews 知を磨く読書
    孤独な作家にとっての憩い

    2018年09月15日号  

    五木寛之著『七〇歳年下の君たちへ』は、灘高校の生徒と早稲田大学文化構想学部の学生と著者のやりとりをまとめたユニークな作品だ。灘高生に五木氏は、〈人間について言えば、僕は人間嫌いという一面もあるんです。一人でいるのが一番楽。それでいて、孤独なままでずっと生きていることは苦しい。/もしも自分にとって小説の意味があるとしたら、ただ小説というものを通じてのみ、見えない仲間とコミュニケートできるという感覚はあるんです。やっぱり一人ではキャッチボールはできないから、小説という投げたボールを受け止めてくれ、またこっちへ投げ返してくれる人はどこかにいるのだろうか、どうやら誰かがいてくれているようだ、という漠然とした感覚が読み手への思いとしてあります〉と言う。小説でもノンフィクションでも作家の仕事は基本的に孤独である。表現を通じて読者とコミュニケーションを取ることが作家にとって喜びであり、憩いでもある。

  • 野蛮な帝国への抵抗文学

    Book Reviews 知を磨く読書
    野蛮な帝国への抵抗文学

    2018年09月08日号  

    新庄耕著『カトク』は、厚生労働省内に設けられた過重労働撲滅特別対策班(通称、カトク)の活動を描いた小説だ。幾つものエピソードを通じ、日本で働き過ぎが文化として定着していることが分かる。〈どうして日本が大国になれたか。どうして世界から一目置かれたか。シンプルだよ。必死にやったんだ。家族のために国のために、寝る間も惜しんで一所懸命に働く。ものがなくとも文句を言わず、知恵をしぼり、皆で力をあわせる。そうやって耐えがたき状況を耐え、砂をかむような思いで皆が泥臭くやったからこそ、ここまでのしあがれたんだ〉というような、過去の栄光に縋る精神主義が諸悪の根源のように思える。

  • 不確実な社会に対応する

    Book Reviews 知を磨く読書
    不確実な社会に対応する

    2018年09月01日号  

    廣瀬陽子著『ロシアと中国』を読むと、中露関係の脆弱性がよく分かる。〈中露関係については、「蜜月は偽装されたものであり、その賞味期限はいつまでか」ということを常に考える必要がある。今後の動向を最も左右するのは、双方の損得勘定と国際状況、国内事情になる。特に、エネルギー価格とウクライナ情勢、制裁と報復措置の趨勢、およびロシアの経済状況が鍵となる。もちろん、中国の経済状況も重要な要素であろう。現在の中露の内政は、共に権威主義の上に成り立っている。国際関係以前に、国内の乱れこそ国家存亡の危機であり、国内システムの安定も極めて重要な要件となる〉という指摘はその通りだ。ロシアは、人口圧力と経済力によって中国にのみ込まれてしまうことを恐れている。

  • “日本語高”に資する作品

    Book Reviews 知を磨く読書
    “日本語高”に資する作品

    2018年08月25日号  

    池上彰著『池上彰の世界を知る学校』は、地政学に目配りをした優れた解説書だ。各国の地図を比較した上で、池上氏は、〈イランの地図には、イスラエルという国が描かれていません。(中略)イスラエルの国があるはずのところには「パレスティン」と表記されています。

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記者の目

  • 編集部 堀内 亮

    締め切り背負った年末年始に”魔女の二撃”

     年内の仕事に一区切りがついた12月30日の夜。楽しみにしていた友人との忘年会に参加するため、意気揚々と自転車をこいでいたら、ギックリ腰になりました。
     もともと腰痛持ちなので、いつかそのときが来ると覚悟はしていました。しかし、特集の締め切りを抱えたこのタイミングの“魔女の一撃”には参りました。
     “魔女”はもう一人いました。特集を統括するデスクです。「お大事に」と気遣いつつ、腰に時限爆弾を抱えた私に情け容赦もなく業務連絡を浴びせました。時折走る激痛に耐えながら、特集を乗り切った平成最後の年末年始でした。
     ちなみに痛みを押して出掛けた初詣で引いたおみくじは、なんと大吉。何かご利益があるのを願います。

  • 編集長 深澤 献

    若いくせに「所有派」長女の価値観

     わが家でしばしば話題に上るのが、11年乗っている今のクルマです。ほぼ週末にしか乗らないので、カーシェアリングの方が割安だということは分かっています。しかし、夫婦そろって「利用」より「所有」の価値観に染まった50代。なかなかカーシェアには踏み切れません。むしろ、次の車検で買い替えるつもりで、すでに車種や色まで合意ができているんです。
     そんな話をしていると来年度から社会人で、地方勤務がほぼ確実という長女がしゃしゃり出てきて「えー、まだ乗れるのにもったいない。買い替えるおカネがあるなら、私に通勤用の軽自動車買って。何でもいいから」。車種にこだわりはないものの、若いくせにやはり「所有派」でした。

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