記事一覧:シリコンバレーの流儀72

  • 「両利きの経営」と参謀

    シリコンバレーの流儀
    「両利きの経営」と参謀

    2019年8月31日号  

    デジタル化の大きな波の中で、全ての企業で事業のイノベーションが課題となっている。既存企業でのイノベーションへの取り組みで問題になるのが、「イノベーションのジレンマ」だ。

  • 「新移住中国人」の世紀

    シリコンバレーの流儀
    「新移住中国人」の世紀

    2019年8月10日号  

    ITによる事業転換があらゆる業種に広がっており、シリコンバレーからヒントを得ようと、日本を含む世界中の企業が盛んに“シリコンバレー詣で”を続けている。だがこの動きに水を差したのが、米中貿易摩擦など反中国の先鋒であるトランプ米大統領による締め付けだ。

  • ディープテックと創造型技術者

    シリコンバレーの流儀
    ディープテックと創造型技術者

    2019年7月27日号  

    GAFA(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン・ドット・コムの頭文字)という文字を見ない日はない。インターネットやモバイル、ソーシャルメディア、電子商取引で市場を独占するような圧倒的な量の顧客基盤を持ち、そこから得られるデータと、AI(人工知能)によって、GAFAの牙城は当分崩れそうにないと思われている。

  • ネットワーキングの三つの要諦

    シリコンバレーの流儀
    ネットワーキングの三つの要諦

    2019年7月13日号  

    最近日本企業の間で、異業種の企業がぶつかり、掛け合わせるオープンイノベーションが必要だと盛んにいわれるようになった。だがここで強調しておきたいのは、実際にぶつかり合うのは、企業ではなく、生身の人間同士だということだ。

  • デザイン思考は脱おっさん化から

    シリコンバレーの流儀
    デザイン思考は脱おっさん化から

    2019年6月29日号  

    日本企業の間で「デザイン思考」の導入がはやっている。新事業の創造が喫緊の課題と認識し始めた企業トップが、「社員の事業創造力を高めるためにデザイン思考を取り入れよう」というわけである。だが、デザイン思考ははやっている割に、その本当の意味が理解されにくい厄介な代物である。

  • AIを錦の御旗にするな

    シリコンバレーの流儀
    AIを錦の御旗にするな

    2019年6月15日号  

    日立製作所会長で、日本経済団体連合会会長を務める中西宏明氏が「終身雇用はもう守れない。制度疲労を起こしている。雇用維持のために(不良)事業を残すべきではない」と発言して物議を醸している。だが、すでに終身雇用は崩れかけているのが現実だろう。

  • シリコンバレー精神は中学生から

    シリコンバレーの流儀
    シリコンバレー精神は中学生から

    2019年6月1日号  

    「Stay hungry, stay foolish」──。米国が卒業式シーズンを迎える6月になると毎年、この言葉を思い出す。今や伝説となった故スティーブ・ジョブズ氏のスタンフォード大学卒業式でのスピーチの一節だ。シリコンバレーに生きるわれわれの心に、今でも真っすぐ突き刺さる。

  • 日本がAIの遅れを挽回する方法

    シリコンバレーの流儀
    日本がAIの遅れを挽回する方法

    2019年5月18日号  

    米大手コンサルティングファームのボストン・コンサルティング・グループが「AI(人工知能)を利用する最もイノベーティブな(創造性の高い)企業トップ50」を発表した。

  • 人事部による人事は成長できるか

    シリコンバレーの流儀
    人事部による人事は成長できるか

    2019年4月27日号  

    先日、配車サービス企業の米リフトが米ナスダック市場に上場した。時価総額は上場時、優に2兆円を超えた。競合である米ウーバーも上場を予定しており、時価総額は6兆円を超えると予想されている。

  • 発明に必要な「名脇役」

    シリコンバレーの流儀
    発明に必要な「名脇役」

    2019年4月13日号  

    ちょうど放映が終了したNHK朝の連続テレビ小説「まんぷく」は、新しい市場を創造するような画期的な商品を世に送り出すには、本人の資質だけではなく、周囲の“役者”が欠かせないということを示しており、非常に興味深かった。

  • レイバーへ逆戻りする日本人

    シリコンバレーの流儀
    レイバーへ逆戻りする日本人

    2019年3月30日号  

    先日、「NHK就活生応援キャンペーン」というテレビ番組を見た。企業の人事担当者が、「就職試験での問題の意図は何か」「企業はどんな人物を求めているか」などを、懇切丁寧に解説する内容だった。

  • 有志“4人組”が教えてくれたこと

    シリコンバレーの流儀
    有志“4人組”が教えてくれたこと

    2019年3月16日号  

    今シリコンバレーには日本の自動車業界とIT業界から熱い視線を集める4人組がいる。彼らは「シリコンバレーD-Lab」(以下、D-Lab)。これまでに彼らが発表した三つの報告書は、両業界の幹部が舐めるように読んだといわれる。

  • 経営トップは、郷に入れ

    シリコンバレーの流儀
    経営トップは、郷に入れ

    2019年3月2日号  

    日本企業は意思決定をしない、あるいは意思決定が遅い──。これは米国で定着している日本企業の評価だ。

  • ゴールドラッシュでの心得

    シリコンバレーの流儀
    ゴールドラッシュでの心得

    2019年2月16日号  

    「サンフランシスコ49ers(フォーティーナイナーズ)」は、シリコンバレー近辺を本拠地とする人気プロフットボールチームだ。49ersの由来は、1849年に金を求めてカリフォルニア州に人々が殺到したゴールドラッシュ。西海岸の辺境の地が現在のような豊かなカリフォルニア州(ゴールデンステート)となるきっかけになった。

  • 官民ファンドの正しい姿とは

    シリコンバレーの流儀
    官民ファンドの正しい姿とは

    2019年2月2日号  

    昨今、日本でもベンチャーキャピタル(VC)のようなリスクの高い投資ファンドが話題に上るようになった。そんな中、去年の暮れに、官民ファンドである産業革新投資機構(JIC)の民間出身の取締役9人が、新ファンドが船出する矢先に全員辞任するというニュースが大きく報道された。

  • 求む、起業家サラリーマン

    シリコンバレーの流儀
    求む、起業家サラリーマン

    2019年1月19日号  

    平成の30年間を振り返ってみると、日本の産業界は停滞し続けてきた。この原因は、高度成長型の産業からイノベーション型の産業への転換ができなかったことにある。日本企業は大急ぎでその転換を図るべきだが、その前に見過ごせない現実がある。それは「サラリーマン」の活力低下だ。

  • イノベーション人材発掘法

    シリコンバレーの流儀
    イノベーション人材発掘法

    2018年12月22日号  

    先日、ノーベル生理学・医学賞を受賞した本庶佑・京都大学高等研究院特別教授がこうコメントしていた。「(イノベーションを起こすには)ばかげた挑戦をやりやすくする環境整備をすべきだ」。これは全ての日本企業が肝に銘ずるべき言葉だ。

  • イノベーションの行動原理

    シリコンバレーの流儀
    イノベーションの行動原理

    2018年12月8日号  

    イノベーションのための専門組織を設ける日本企業が増えている。多くの場合、新組織は事業開発や経営企画のマネジャーを中心に、研究開発や各事業部から人を集めてつくられることが多いようだ。

  • 急がば「フォロー・ザ・マネー」

    シリコンバレーの流儀
    急がば「フォロー・ザ・マネー」

    2018年11月24日号  

    最新のテクノロジーを取り込み、既存のビジネスモデルを変革するような「イノベーション」は、ITやエレクトロニクス企業などの技術系企業ばかりではなく、金融から農業まで全ての業種に求められている。

  • モビリティー後進国にならないために

    シリコンバレーの流儀
    モビリティー後進国にならないために

    2018年11月10日号  

    先日のモビリティーに関するトヨタ自動車とソフトバンクグループの提携発表は世界に衝撃を与えた。世界で900万台超の新車を販売し、日本を代表する自動車メーカーであるトヨタ。一方、情報通信とメディア事業を核に投資や買収を繰り返し次々と戦線を拡大する、暴れん坊のソフトバンク。立ち位置や文化があまりにも違う両社が提携したことは、「ITけん引産業」への転換の象徴的な動きだといえる。

定期購読キャンペーン

記者の目

  • 編集委員 藤田章夫

    新NISAを追い風にする保険業界のしたたかさ

     新NISAが1月からスタートし、保険の販売には逆風かな?と思っていたら、「むしろ追い風になっていますよ」との声が多数。
     資産運用の相談に来た人に、「投資信託は資産が減ることもありますが、変額保険の死亡保険金額には最低保証があります」と言えば、「保険の方がいいか」となるようです。
     本来は、資産を運用したいのか保障が欲しいのか、目的に応じて使い分けたいところですが、これがかなり難しい。
     そこで、保険ジャーナリストの森田直子さんとファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さんに、保険と運用それぞれの立場から対談を行っていただきました。面白過ぎて、対談時間はあっという間に過ぎました。ぜひご一読ください。

  • 副編集長 名古屋和希

    “予定調和”の買収は今後減少?

     第一生命ホールディングスが3月に福利厚生代行のベネフィット・ワンを買収しました。この買収劇は異例の展開をたどりました。
     先に買収を表明したのは医療情報サイト運営のエムスリーでした。そこに第一生命が参戦したのです。結局、エムスリーよりも好条件を提示した第一生命が買収戦を制しました。大企業による対抗的な買収は極めて珍しいものです。
     従来、事業会社はイメージ悪化などを恐れ、「敵対的」な買収を控えてきました。ただ、近年はルール整備などを背景に「同意なき買収」が広がる機運が出ています。買収が活発になれば、企業・業界の新陳代謝も促せます。今後、“予定調和”の買収は減っていくかもしれません。

最新号の案内24年4月27日・5月4日合併特大号

表紙

特集保険vs新NISA 今「契約したい保険」は? 生保商品ベスト&ワーストランキング

保険とNISA、どちらに資金を振り向けるべきか──。新NISAをきっかけに投資熱が高まる中、多くの人が抱える悩みだ。そこで保険とNISAで迷ったときの考え方や保険の見直し方、保険のプロ29人が辛口採点した生命保険商品ランキングを、業界の深部…

特集2変局 岐路に立つNHK

NHKが大きな岐路に立たされている。今国会で放送法改正案が可決されれば、ネット視聴も受信料徴収の対象となる。一方で、今後、NHKの受信料収入は人口減やテレビ離れを背景に先細る可能性が高い。職員数1万人を誇る巨大公共放送機関は、「みなさまのN…