『そして父になる』──。小学校のお受験。一粒種の長男が両親と一緒の面接で小さなうそをつく。「パパにほうぼう連れていってもらって、面白かった」。面接の場から出て来てこう言う。「塾でそう言いなさいって言われたんだ」。家族一同笑う。このすぐ後、この子が出生時、病院で取り違えられていたことが分かる……。導入部だけでもこの映画が優れていることが分かる。深刻な話なのに、いかにも現代の、人間味にあふれている。実際、観客は随所で笑うはずだ。是枝裕和監督(脚本も)会心の作だろう。現実にあった類似の事例を集めて巧妙に構成されたシナリオがいい。

この
続きは

デジタルサービス<ウェブで読む>を利用する

ログインすると本サイトのすべての記事がお楽しみいただけます。
定期購読者の方で、デジタルサービスをお申し込みの方はログインしてください。

  • パソコン
  • タブレット
  • スマートフォン

ID・パスワードをお忘れの方

※著作権等の理由により、一部の記事・写真・図版が欠けている場合があります。