まだ5月上旬というのに、日が沈んでも気温は30度を超えたままだから、額から流れる汗が止まらない。しかし、ルーフトップのバーに入ると、サイゴン川からのさわやかな風が優しく迎えてくれ、長旅の疲れを吹き飛ばしてくれる。昔、決死の覚悟で戦場取材に臨んでいたジャーナリストも、ここで昂ぶり続ける神経をしばし休ませ、命の洗濯をしていたのだろう。真っ白いウサギの駅長が茶色いウサギの駅員2羽と力を合わせ、田舎の小さな駅を守っていた…。童話や昔話ではない。第三セクター山形鉄道(本社山形県長井市)のフラワー長井線の現状である。

この
続きは

デジタルサービス<ウェブで読む>を利用する

ログインすると本サイトのすべての記事がお楽しみいただけます。
定期購読者の方で、デジタルサービスをお申し込みの方はログインしてください。

  • パソコン
  • タブレット
  • スマートフォン

ID・パスワードをお忘れの方

※著作権等の理由により、一部の記事・写真・図版が欠けている場合があります。