私は、住まいはできれば銀座から歩いて15分程度の所にあるのが理想的と考える純都会派なので、『銀座のすし』は、心がスキップしながらの読み心地だった。銀座にあるすし屋の名店を23軒訪ね歩き、なぜ、すし職人は皆「銀座」に憧れるのかを探ってゆく。魚を仕入れる築地がすぐ近くにあり、高級なすしを評価する客がいる。もうそれだけで十分な価値があるのだが、すし職人の「仕事噺」から伝わってくるのは、にぎりずしに込められた「江戸前」という気風なのだ。そのさっそうとした風がこのルポルタージュの最大の味つけではなかろうか。

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