私たちは文庫本や新書といった小型の本を持ち歩き、読書を楽しみとしているが、これができるのもある人物のおかげである。その人の名は、アルド・マヌーツィオ。16世紀のヴェネツィアで活躍した人で、もっぱら祈祷や勉強のためにあった本を娯楽の対象とし、重い本を小型化してくれた「出版界のミケランジェロ」である。当時のヴェネツィアは世界の出版の中心地で、多言語の書物、楽譜、料理本など多様な本を作っていたそうだ。『そのとき、本が生まれた』は、ヴェネツィアで起こった「本の革命」についての知られざる歴史を語ってくれる。電子書籍が登場した今、本と読者の関係を考えさせられる一冊だ。

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