日本銀行の新しい金融緩和政策によって、これまでの日本の金融システムにあった安定性が攪乱された。株高と円安が進んでいるので、「市場は歓迎している」と一般には受け止められている。しかし、その裏で、巨大なリスクが膨らんでいるのだ。これまでの日本の状況は、次のようなものであった。日本の長期国債の代表銘柄である10年債の場合を考えると、銀行が買って7年間程度保有し、日銀に売る。金利低下(国債の流通価格上昇)が続いていたため、安く買った国債を高く売ることになり、売買益が発生する。金融機関の利益のかなりが、これによる。この状態が健全かどうかは別として、ある種の均衡状態が形成されていたのは事実である。

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