「驚いたけれど、こうなったらやるしかないと思った」。2012年10月に大陽日酸社長に任命された田邉信司は当時の心境をこう振り返る。太陽電池や液晶パネル向け特殊ガスの事業撤退および多額の特別損失計上の責任を取って前経営陣は9月に電撃辞任していた。同社は、鉄鋼所や化学製品プラント、半導体工場に窒素やアルゴンといった産業ガスを提供するのがメイン事業だ。入社以来一貫してプラントのエンジニアリングに携わってきた田邉は、筆頭専務だったとはいえ、いわば傍流の出身。しかし、経営立て直しにおいて、豊富な海外経験を持つ田邉の手腕が期待されたのである。

この
続きは

デジタルサービス<ウェブで読む>を利用する

ログインすると本サイトのすべての記事がお楽しみいただけます。
定期購読者の方で、デジタルサービスをお申し込みの方はログインしてください。

  • パソコン
  • タブレット
  • スマートフォン

ID・パスワードをお忘れの方

※著作権等の理由により、一部の記事・写真・図版が欠けている場合があります。