リーマンショック以後、世界恐慌の危機が迫ったときに先進各国政府は躊躇なく金融緩和と財政拡大のケインズ政策を採用した。これは、1970年代以後、ハイエクを思想的支柱としてサッチャーやレーガンが採用してきた反ケインズ政策の時代の流れを逆転させる契機になった。それによって世界経済は大恐慌に陥るという最悪の事態は回避できたが、各国政府の債務残高は平時としては異常な水準にまで拡大し、財政破綻の危険性は払拭されていない。いったんケインズ政策に手を染めると、実体経済の回復とは別に、政府支出に依存して、麻薬のように容易にそこから抜け出せなくなるという構図が見え始めている。

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