それはいかにも不毛なやりとりだった。「もう、目標という表現にはこだわっていません」 1月21~22日に開催された日本銀行の金融政策決定会合。そのおよそ1週間前、そう語ったある日銀幹部の表情はどこかさっぱりとしていた。「デフレ脱却とは一体何を意味するのか、国民的な議論が巻き起こることを期待しています」。幹部はそう心情を吐露した。日銀を取り巻く環境が急変したのは2012年12月16日、安倍晋三総裁率いる自民党が衆議院選挙で大勝してからだ。機動的な財政政策や成長戦略に加えて、「大胆な金融緩和」を3本柱の一つに掲げる安倍政権が、日銀に強く干渉してきたのだ。

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