「きれいだなあ」。大量に舞う花粉に感動の声を上げた次の瞬間、ズルリ。鼻水が出た。「これはまずい」。気付いたときはもう遅かった。外科医の岸本晃男さんはスギ花粉症を発症した。10年前、学会に出席するために千葉県の山中を車で走っていると、スギ林で花粉が舞っていた。あまりの美しさに車を止めて外へ飛び出してしまった。それが運の尽きだった。くしゃみと鼻水が止まらない。集中力が保てない。患者で溢れ返る病院で診療と手術に追われる日々なのに、こんな邪魔な症状を背負っていられない──。そう思って、花粉症に効くというステロイド治療をやってみたが、食欲減退などの副作用がいろいろ出て中止した。

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