千葉雅也著『メイキング・オブ・勉強の哲学』からは思考術について多くの事柄を学ぶことができる。例えば、ネットとアナログの関係について、千葉氏は、〈現代においては、現代社会と直結した接続過剰的なツールと、そこから逃れるためのツールを区別して使いこなすのがいいと考えています。/SNSは前者の最たるもので、情報収集のために欠かせませんが、しかし、おそらく何かを作り出そうと欲望するためには、そこから自分を切断する、別の場所で自分を「有限化」するための別のツールが必要だと思うんです。それはデジタルツールでもできる。Evernoteやアウトライナーで、思考の「小島」を作るのでもいい。あるいは、紙のノートのように、ネットから完全に切断されたアナログなものを使ってみるのでもいい。/接続過剰なデジタルツールを使うのをやめて孤独になれ、というのは無理です。接続過剰状態がもたらすメリットはあまりに大きい。だから、そのなかに「小島」を作るしかない〉と述べる。評者はまさにこの方法を用いており、大学ノートとEvernoteによって過剰接続から逃れる「小島」を作っている。

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