約束の時刻どおりに鷲津は、紀尾井町のホテルニューオータニの一室のドアをノックした。ドアを開けたのは、宮永当人だった。皺の深い顔の中で、小さな目だけが唯一自己主張している。「はじめまして、サムライ・キャピタルの鷲津政彦でございます」「わざわざどうも。腹を割って話をしたいと思いましてな」部屋にいるのは、宮永一人だけだった。こちらも一人である。

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