曽根圭介『工作名 カサンドラ』は現代日本を舞台にしたスパイ小説だ。奥多摩山中で発見された死体の謎を追う警察官・荻大二郎のパートと、自衛隊を追われた佐々岡啓志のパートが並行して描かれるが、当然これがうねるように絡み合っていく。こういうことが現実にあっても全然不思議ではない、というリアル感が全編を貫いているのがキモ。江戸川乱歩賞受賞作の『沈底魚』以来のスパイものだが、緊迫感たっぷりに読ませて飽きさせない。

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