形骸化して何も決められない政治。民意と乖離した政治。日本のみならず、近年は各国で“議会制民主主義”への不信が高まっている。IT(情報技術)を駆使し、民主主義の初期の姿である“直接民主制”に回帰せよという意見もあるが、それで問題の解決になるのか。評者は“代表民主制”は政治体の規模が巨大化したために直接民主制の代案として便宜的に導入されたと思っていたが、『代表制という思想』は代表制に大きな利点があることを教えてくれる。多くの人が代表制の危機と感じることは実は代表制に内在する問題ではなく、社会の変化に原因がある。民意が多様化し、不確実性が増大する中では限られた財源で皆が納得するような決定は容易ではない。

この
続きは

デジタルサービス<ウェブで読む>を利用する

ログインすると本サイトのすべての記事がお楽しみいただけます。
定期購読者の方で、デジタルサービスをお申し込みの方はログインしてください。

  • パソコン
  • タブレット
  • スマートフォン

ID・パスワードをお忘れの方

※著作権等の理由により、一部の記事・写真・図版が欠けている場合があります。