1997年に神戸連続児童殺傷事件を起こした元少年Aの手記『絶歌』(太田出版)が深刻な議論を引き起こしている。被害者の遺族は激しく反発し、版元に回収を要請したが、版元はそれを拒否した。著者が元凶悪犯であっても、編集者が「このテキストを世の中に伝える必要がある」と考え、収益が見込まれるならば、本は出るというのが資本主義社会における出版の現状だ。この状況を覆すことは不可能だ。この本が出たことによって被害を受けたと考える人が著者と出版社に本の回収を要請するのは当然のことだ。そこで話がつかなければ、出版差し止め訴訟と仮処分申請を行う道がある。

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