経済学に「要素価格均等化定理」という仮説がある。これは、「異なる国の生産技術が同じであれば、その技術を用いて生産された製品が自由貿易されることによって、貿易できない土地や労働などの生産要素の価格も国際的に均等化する」という定理である。移民などによって労働力の国際間移動が生じる場合に賃金平準化が起こるだろうことは、容易に想像できる。しかし、生産要素が実際に国境を越えて移動しなくとも、生産物が移動することによって、それと同じ結果がもたらされるのだ。
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