黒田龍之助氏は、スラブ諸語に通暁した優れた言語学者だ。『チェコ語の隙間(すきま)』において、黒田氏は〈ヨーロッパという遠い地域について、同じ日本人でもそれぞれの持つイメージは大きく異なる。多くの人にとって、頭に浮かぶのは西ヨーロッパだけなのかもしれない。だがわたしにすれば、ヨーロッパといえば東欧であり、その中心はプラハなのである。それはベルリンの壁が崩壊し、ビロード革命が達成される前も後も変わらない〉と強調する。ロシアとドイツという巨大帝国に挟まれた中東欧諸国は、今後も国際政治の鍵を握ることになる。本書を通じてこの地域の文化に関する知識を得ることが、国際関係を深く理解する上で有益だ。

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