2人の残留日本兵、横井庄一氏と小野田寛郎氏が1970年代にそれぞれグアム島とフィリピン・ルバング島から帰還したことは、子ども心にも非常に衝撃的だった。しかし、評者が深谷義治という人物の名前を聞いたのは、今回が初めてだ。深谷氏は戦前、日本陸軍に所属し、中国大陸で憲兵として「特殊任務」に従事する。終戦後も13年間、上官が下した「任務遂行」の命令を受け、そのまま潜伏した。しかし、戦中戦後のスパイ容疑で20年以上も上海の刑務所に収監され、日中平和友好条約締結後の78年になってようやく釈放される。

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