最初に読んだとき、18世紀後半に出たマルサスの『人口論』と似ていると思いました。マルサスは「人口は25年ごとに2倍ずつ増加する」と予測し、世界に衝撃を与えました。ピケティも、資本収益率は経済成長率、つまり賃金の伸びを上回っていくものだと主張しています。しかし結局、マルサスの言う通りにはならなかった。ピケティの議論は精緻ですが、資本収益率も、資本が積み上がればどこかでサチュレート(飽和)する。単純に増えていくことはないんじゃないですか。
デジタルサービス<ウェブで読む>を利用する
ログインすると本サイトのすべての記事がお楽しみいただけます。
定期購読者の方で、デジタルサービスをお申し込みの方はログインしてください。

- パソコン
- タブレット
- スマートフォン
※著作権等の理由により、一部の記事・写真・図版が欠けている場合があります。