痛い。読んでいて、何度も胸をかきむしりたくなる。努めて忘れようとしていた過去を、これでもかと見せつけられるからであろう。本書は、明治時代以降の近代日本の歩みを「人種体験」という視点で描いた精神分析の試みである。近代日本のエリートたちにとって、洋行(欧米への留学)は必須科目であった。しかし渡航先では、背が高く、色の白い人たちに劣等感を抱く。今日よりも平均身長が低く、言葉でも苦労が多く、さらに人種的偏見も強い時代だった。

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